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ピクニックatハンギング・ロック (1975)

PICNIC AT HANGING ROCK

監督
ピーター・ウィアー
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3.51 / 評価:100件

神隠しにあった?ビクトリア朝の美少女たち

  • Shoko さん
  • 2017年7月14日 22時20分
  • 閲覧数 1295
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

本作は1967年に出版され、オーストラリアで高く評価されている同名小説の映画化です。
1975年に上映されたこの映画を監督したのは名作「いまを生きる」や「トゥルーマン・ショー」をつくった英国系オーストラリア人のピーター・ウィアー。

私はオーストラリア在住なのでこの映画はずいぶん前に見ていましたが、なんとも不思議な映画だったという印象。まるで実際にあったことのような描写ぶりに、答えのないミステリーの行方が気になりました。

題名のハンギングロックは625万年前に火山のマグマでつくられた小山で、ヴィクトリア州にありますが、そのエリアにあるとされるアップルヤード・カレッジの建物は実は南オーストラリア州のミンタロにあります。
そうと知らずたまたま今年の一月にミンタロを休暇で訪れて、映画そのままの、内外ともにとても美しい建物を見学したことから、また本作を鑑賞したくなりました。

ジャンルとしてはミステリードラマともロマンチックホラーとも言われますが、オーストラリアの印象派の絵画を思わせるような美しい映像です。
カメラマンは花嫁のベールをレンズにかぶせてあの映像を撮影したとか。

時は1900年。翌年ヴィクトリア女王が亡くなるので、ヴィクトリア朝、終わりの時期です。
それまでイギリスの植民地だったオーストラリアが連邦国家となるのも1901年。
新しい時代がはじまる直前の出来事だったのですね。

先日、1909年のケンブリッジが舞台の「モーリス」という美しい男子学生たちの映画をみたばかりですが、こちらの主人公は美しい女子学生たち。

なかでもミランダという女学生は長身で金髪の長い髪をもち、ビクトリア朝の白いドレスに身を包み、同じく若く美しい女教師から、ボッティチェリのエンジェルのよう、と評されるほどの美しさ。

その彼女たちがバレンタインデーにハンギングロックで失踪することにまつわる物語ですが、パンパイプの不思議な笛の音や、暑い(2月だからとても暑いのです!)オーストラリアのブッシュで、コルセット着用のビクトリア朝のドレスに身をつつんだ少女たちがまどろむ姿など、現実味がなく、ふわふわしていて、スピリチャルで、SF的な、神隠しのような物語です。

もちろん今みると少し古さをかんじますが、私はこの映画に敬意を表して星四つ進呈したい。

と思っていたら、なんと今、本作のリメイクがつくられていて、来年テレビドラマシリーズとして放映されるそう。
主要キャストの一人はアボリジニの女優さんだそうで、新しい視点のピクニックアットハンギングロックが見られることがとても楽しみになりました。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ファンタジー
  • ロマンチック
  • 不思議
  • 不気味
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