非情の街

CITY WAR

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非情の街
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(1件)

かっこいい33.3%勇敢33.3%切ない33.3%

  • xi_********

    2.0

    黄金コンビ復活・・・のハズが

    監督の孫仲(スン・チョン)は、60年代から活躍してきたベテラン監督のひとり。張徹(チャン・チェ)や楚原(チュー・ユアン)らと共にショウ・ブラザースの黄金時代を築き上げた功労者でしたが、80年代に入り、香港ニュー・ウェーブ(ツイ・ハークらに代表される新世代)が台頭すると、観客から「時代遅れ」の烙印を押され、第一線から姿を消しました。本作はその彼が久々に監督へ復帰した映画で、従来得意としていた時代劇(カンフー映画や武侠映画)から離れ、当時隆盛していた香港ノワールへ挑戦しています。 余程の香港映画好きか、或いは香港ノワール・マニアでないと、多分、この映画を手に取った方はいないでしょう。とは言え、かく言う私もこの映画を観た理由は、単に主演コンビの大ファンだったから(笑)本作の主演は、80年代から香港ノワールを観てる人には説明不要の、あの『男たちの挽歌』の最強コンビ(後述)です。 と、先にあらすじを紹介しておきます。 短気なケン(ティ・ロン)と、人当たりの良いディック(チョウ・ユンファ)。単独行動が目立つケンの尻拭いばかりさせられているディックだが、ふたりは家族ぐるみの付き合いをするほど気の合う間柄。ある晩、ディックはクラブで歌う女性(ティム・ナウ)に一目惚れするが、彼女には10年間待ち続ける男がいると言う。そんな折、10年前のある事件でケンと因縁深いテッド(チョイ・シウキョン)が出所。そして、ケンのかつての同僚だったティンの死体が発見された・・・。 ストーリーは、多くの香港ノワールがそうであるように、極めてありきたり(単なる復讐劇)。ただそれ以上にこの映画の足を引っ張っているのは、やっぱり、孫仲の「時代遅れ」の感性。 個人的に一番気に入らないのは、ディックと女のグダグダしたメロドラマ。そもそも、ジャンル的に「男たちの対決」となることが多い香港ノワールの世界観に女性を描くのは至難の業(個人的には不要)。それがストーリーと有機的に結びついてドラマを生み出すならともかく、本作では、後半(終盤)になればなるほど邪魔になる悪循環(しかもストーリーの流れを遮断している)。ケンとディックの友情、テッドとケンの因縁だけでもドラマを生み出せてるのだから、ここをバッサリ切る勇気が欲しかった。 加えて言うなら、ヒロインにティム・ナウ、仇役にチョイ・シウキョンを起用してるってのが、何だか「60~70年代懐かしのスター大集合」みたいでズレてるんですよね(張徹組が集まった『ワイルド・ヒーローズ』に近い)。主演のティ・ロンもその時代の仲間だし、脚本と演出が昔を引きずってるだけでもツライのに、役者まで過去の人を使われたのでは、観客(私)としては苦笑いです(だったらいっそ時代劇で良かったんですよ)。 何か文句ばかり言ってますが、それでも最後まで観ていられたのは理由があります。 ひとつは、銃撃戦を含めた終盤の展開が素晴らしかったこと(ラスト30分は文句ありません)。主人公ふたりが復讐に赴く幾つかのシーンは、『男たちの挽歌』を彷彿とさせる見事な描写でした(ジョン・ウーの銃撃戦と比べるのはさすがに可哀想ですが)。 もうひとつは、最初に書いた、チョウ・ユンファとティ・ロンの主演コンビの存在。 このふたりは、やっぱり相性が良いんでしょう。ティ・ロンはワン・パターン演技ですが(昔気質の男)、それをユンファの変幻自在の演技・・・と言うか、この人の素の魅力が全部中和してます。笑い、泣き、怒りの表情を自由自在に操るユンファは、やはり特異な映画スターです。(昔は超美青年だった)ティ・ロンのくたびれた中年振りと、(良い意味で)フットワークの軽いユンファのコンビは、じゃれあって良し、銃を持つとなお良しと言う、実に理想的なコンビです。 それだけに、孫仲がこのふたりを生かし切れなかったのは、本当に残念。 序盤と終盤は悪くなかっただけに、中盤のグダグダ展開さえどうにかしてくれてたら。 まあ、おススメはしません。 勿論、ユンファとティ・ロンのコンビと聞いて、その血が騒ぐ人は別ですが。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
非情の街

原題
CITY WAR

上映時間

製作国
香港

製作年度

公開日
-

ジャンル