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一ダースなら安くなる (1950)

CHEAPER BY THE DOZEN

監督
ウォルター・ラング
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4.00 / 評価:2件

「12人のパパ」のオリジナル版

  • rup***** さん
  • 2016年6月19日 17時31分
  • 閲覧数 318
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

20世紀初頭の古き良き時代、ニュージャージー州のとある町を舞台にした実話ベースのホームコメディで、効率の研究している風変わりな父親を中心とする子沢山のギルブレス家のお話。

父フランクを演じているのが融通の利かないスノッブな役で観ることが多いクリフトン・ウェッブで、12人もの子どものお父さんを演っても頑固一徹な持ち味が活かされていますが、ところどころに柔らかみのある姿が垣間見られるのが人物描写に深みを感じます。

効率研究のためにと子供たち全員に強制的に扁桃腺を切除する手術を受けさせてその様子を撮影しようとするなか、自分も手術を受けてヘロヘロになってしまったり、年頃の長女アンのダンスパーティーに強引について行ったときには、そこで知り合ったアンの親友と意気投合し、監視役の立場を忘れてノリノリでダンスを踊ってしまったりと、厳格さと愛嬌の両面を見せてくれるところに人としての魅力が出ています。

一方、子どもたちは大勢いすぎるせいか、1人1人の個性が出ておらず、活躍するのは主に長女と次女。

長女アンを演じているのが当時20世紀フォックスのスター女優であったジーン・クレインで、前年の「三人の妻への手紙」では人妻役をやっているくらいなので、高校2年生の役としてはとうが立った感じが目立ちますが、後半になって、父親に反抗して髪をショートにしてからは、溌剌とした良さが出ています。

また、次女アーネスティンを演じているバーバラ・ベイツは、「イヴの総て」のラストで第2のイヴとなるであろうことを予期させる不気味な存在感を示した人ですが、本作では、可愛いけれど個性的な魅力に欠ける感じがします。

母リリアン役には、MGMのスターだったマーナ・ロイ。歳をとってからも華やかなスターオーラを保ち続けているのが素敵です。

監督は、当時フォックスでミュージカル映画を多く手掛けていた中堅のウォルター・ラング。
引っ掛かるのが、終盤で何の前触れもなく突然父親が亡くなってしまうことで、何だか狐につままれたような印象です。
のちに彼が監督した「王様と私」で、それまでピンピンしていた王様が次のシーンに移るともう病の床についていて虫の息というのと同じような演出で、変に湿っぽくならないのはいいですが、こういった家族もので情緒的な余韻が残らないのはちょっと味気ないかなという気がします。

詳細評価

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