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ビッグトレイル (1965)

THE HALLELUJAH TRAIL

監督
ジョン・スタージェス
  • みたいムービー 2
  • みたログ 21

3.54 / 評価:13件

大量のウィスキーを巡るドタバタ西部劇!

  • 一人旅 さん
  • 2017年3月9日 16時22分
  • 閲覧数 714
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

TSUTAYA発掘良品よりレンタル。
ジョン・スタージェス監督作。

ウィスキーを積んだ幌馬車隊を巡る一大騒動を描いた西部劇。

『荒野の七人』(1960)『大脱走』(1963)のジョン・スタージェス監督によるコメディタッチの西部劇で、南北戦争終結直後の1867年を舞台に、酒の尽きたデンバーへウィスキーを輸送する40台の幌馬車隊を巡ってさまざまな集団が入り乱れながら熾烈な争奪戦を繰り広げる姿を、コメディタッチ&ダイナミックに描いた痛快譚。DVDレンタルできるのは120分の短縮版だが、元々は160分を超える大作。そのため、短縮版でもオーバーチュア(序曲)とインターミッション(休憩)が入る豪勢なつくりである。

多数の登場人物がそれぞれの目的のためにウィスキーを積んだ幌馬車隊の後を追う。ゲアハート大佐率いる第一騎兵隊、幌馬車隊を護衛する第二騎兵隊、デンバー在住の“どうしても酒を飲みたい”炭鉱夫たち、禁酒運動の女リーダー率いる“どうしても酒を飲ませたくない”婦人隊、そしてウィスキーを狙う原住民スー族…。ここまで登場人物が多いと収拾がつかなくなりそうなものだが、そこは娯楽映画の名匠スタージェス、観客への配慮を怠らない。わざわざ周辺地図を映して各グループの現在位置と進行方向を図示するという優しさ(しかもインディアンは“I”、騎兵隊:armyは“A”という判り易さ)。2時間サスペンスなんかでホワイトボードを用いて被害者と容疑者を整理する場面がよくあるが、それと全く同じ発想だ。

敵・味方入り乱れながら繰り広げられる熾烈な戦闘は圧巻…だが、なぜか砂嵐に見舞われて視界不良。味方同士で撃ち合うハメになり、共通の敵であるスー族が全く戦闘に参加できずに蚊帳の外状態。一般的な西部劇において原住民は白人にとっての最大の脅威だが、本作では“あえて”弱っちく思慮に欠けすぐに降参する弱キャラとして描かれているのが特徴であり笑いどころでもある。
劇中一番の見どころである大乱戦を、西部劇らしい明快なスペクタクル性ではなく視界不良によるユーモアを優先させるあたり、少しもったいないような気もするがそれはそれで面白い。

主演は『ニュールンベルグ裁判』(1961)『山猫』(1963)『大列車作戦』(1964)など60年代は硬派な名作への出演が目立っていた名優バート・ランカスター。だが、本作ではそれらの作品とは対照的に、憂いなしの元気溌剌としたキャラクターで主人公ゲアハート大佐を好演する。女性に入浴を覗かれて照れる姿や今度は逆に女性の入浴に突入して目のやり場に困る姿など、バート・ランカスターが魅せる意外なコメディ演技が絶品。ゲアハート大佐の好敵手であり禁酒運動のリーダーであるヒロインを『或る殺人』(1959)のリー・レミックが演じる。本作でもその美貌(+入浴姿)を見せつけてくれるが、個人的には『テレフォン』(1977)の時の少し老いた姿の方が魅力的に思う(ただの熟女趣味ですが…)。ゲアハート大佐とは対立してばかりでそんな描写はなかったのに、なぜか最後は結ばれる(全長版は違うのかな?)。さらに、酒好きな予言者オラクル役は『ミクロの決死圏』(1966)『袋小路』(1966)のこれまた名優ドナルド・プレザンス。この人はいつも怪演しているイメージがあって、本作でも胡散臭さ&色黒の風貌が強烈な演技を披露している。

詳細評価

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