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必死の逃亡者 (1955)

THE DESPERATE HOURS

監督
ウィリアム・ワイラー
  • みたいムービー 10
  • みたログ 124

4.00 / 評価:42件

無駄のないシナリオに脱帽

  • カーティス さん
  • 2021年7月2日 19時15分
  • 閲覧数 85
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

脱獄犯に襲われた一家の苦難を描くサスペンス映画。

シナリオがとてもよく出来た映画です。筋書自体はありきたりなのですが、とにかく無駄がないのです。序盤のちょっとした会話や家の間取り、小道具や各キャラの性格が伏線となって物語が動いていきます。「あの描写がここに繋がるのか!」というシーンが多く、ストーリーが進めば進むほど尻上がりに面白くなっていった作品でした。細かい描写にも気が配られているよく練られたシナリオで、脚本家の手腕に脱帽せざるをえません。

とはいえ、いくらシナリオがよくても、それに魂をこめるキャストや演出にキレがなければ意味がないのですが、そこも抜かりがありません。
キャストで印象に残るのはやはり脱獄囚を率いるハンフリー・ボガード。一家の家族仲の良さを逆手に取った大胆不敵な犯行で頭の良さを示す一方で、一刻も早くシャバを謳歌したいという邦題通りの「必死」さを感じる人間臭さもあり、とてもいいキャラクターでした。仲間がもう少し利口だったら、もっとうまく逃亡できたんじゃないかと思えます(汗)
彼に対抗する一家の長を演じるフレデリック・マーチも負けていません。苦しい局面を耐えながらも、出来る範囲の反撃を試みる良心的なアメリカ市民を熱演。反抗期の息子を教え諭し、守る姿はとても心強かったです。
ウィリアム・ワイラー監督の演出も、舞台劇原作のシナリオをうまいこと映像的に見せていて良かったです。(家の前の自転車の描写とか、粋なエンディングとか)

というわけでかなり楽しめた逸品。おすすめです。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 勇敢
  • 絶望的
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