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ヒット・パレード (1948)

A SONG IS BORN

監督
ハワード・ホークス
  • みたいムービー 10
  • みたログ 70

3.84 / 評価:25件

リメイクの力学

  • 文字読み さん
  • 2010年1月20日 1時00分
  • 閲覧数 1189
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

1948年・ハワード・ホークス監督。音楽史を完成するためにこもって研究している学者たちだが最近の音楽については何もしらない。そこへ場末のバーの歌手が事件から逃れるためにやってきて協力することから、学者の一人との恋が始まるという話。1941年「教授と美女」の同じ監督によるリメイク。なぜ同じものを撮ったのかにはいろんな理由があるだろうし調べればいろいろわかるのでしょうが、二つの作品だけを見ると、先行作品を分かりやすく、過剰な部分は削ぎ落としてスムーズにしていることがわかります。

先行作品では教授たちの行動はもっと社会から隔絶していたし、クーパーの体はまさにデクノボー的に役に立たない感じだった。女性歌手が巻き込まれていた事件ももっとシリアスに描かれていたし、コミカルな場面でのクーパーの顔はリアリズムに収まり切らないギャグの表情でした。それらがみんななくなっている。特に、先行作品では百科事典を編集して「知」に奉仕していた浮世ばなれした教授たちが、この映画では音楽史のために音楽を楽しげに演奏しているので、社会と関わることがそれほど必要だとも思えない。距離のあるものが一致するのが映画の法則だとすれば、この映画では最初の距離(教授たちと世間)があまりないから、一致の幸福感も弱い。

ルイ・アームストロングなどが出演して音楽のレベルは高いのでしょうけれども、過剰な自己規律でキスさえ躊躇する教授たちが仲間の結婚を前にして突然歌いだす先行作品の歌のすばらしさにはかないません。残念ながら。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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