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陽のあたる場所 (1951)

A PLACE IN THE SUN

監督
ジョージ・スティーヴンス
  • みたいムービー 23
  • みたログ 347

3.64 / 評価:119件

野心家の男+糟糠の妻+高嶺の花=悲劇

  • たまごボーロ さん
  • 2018年11月27日 11時37分
  • 閲覧数 440
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

いろんなドラマで何百回も見たことある、貧乏で野心家の青年が出世欲と愛欲のために転落する悲劇の原型のような話だった。だからこそおもしろい。最初からオチはわかるんだけど、それでもテンポ良くて引き込まれる。

主人公ジョージを演じるモンゴメリー・クリフトに漂う後ろ暗さが良い。悪人でもないが、いい人間だとはどうも思えない。もし自分の身内が「彼と結婚したいの」とこの男を連れてきたら、積極的には賛成しないだろうなと思う。後半の裁判シーンで、刑事が「君の行動にはいつも嘘が付きまとっている」と断罪するとおり、必ずしも常に悪意の嘘ではないとしても、何か信用ならない精神の弱さを感じさせる。主役の2枚目としては勇気ある役柄だなと思う。ラストに彼が己の罪を心から認める点は映画的な救いに感じた(実際には、こういうタイプの男は最後まで嘘をつき続ける気がする)。

アンジェラ役のエリザベス・テイラーの輝きは凄い。ジョージは単に天真爛漫な金持ち美女に舞い上がったというだけではない。ジョージにとって彼女は人生の成功の象徴、まさに日陰の身から陽の当たる場所へ引き上げてくれる未来そのものに見えたんだろう。一方のアリスは現実を突きつけてくる存在。貧しくとも懸命に働く暮らし。慎ましい幸せがそこにあるかもしれないが、ジョージは現実から目を背けたがった。アリスも可愛くていい子なんだけどね。

そういえば昔、テレビで沢田研二、夏目雅子、森下愛子による翻案ドラマをやっていて、そちらもよかった。昔のジュリーって凄まじい美貌でありつつなぜか犯罪者役が似合う役者だった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 恐怖
  • 絶望的
  • 切ない
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