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陽のあたる場所 (1951)

A PLACE IN THE SUN

監督
ジョージ・スティーヴンス
  • みたいムービー 25
  • みたログ 362

3.64 / 評価:128件

お気に入りの映画

  • aryarya さん
  • 2015年6月30日 20時27分
  • 閲覧数 2071
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

好きな映画を答えろと言われたら、社会派や人間ドラマ好きの私は、「タクシードライバー」かこの「陽のあたる場所」を挙げる。
とにかく主人公の気持ちがよくわかり、すんなりと感情移入できる映画だ。女性側の視点では理解しづらい点があるのかもしれないが、この映画は孤独な男の心情を本当にうまく表現した究極の人間ドラマだと思う。ちなみに私は「北の国から 92巣立ち」でこの映画を知り、WOWOWの放送で初めて鑑賞した。

平凡で地味な暮らしから抜け出したくて、叔父が経営している水着の製造会社に訪ねていく野心ある主人公のジョージ・イーストマン。軽く面接が行われるんだが、うまいことも言えず、口数の少ないなジョージ。それでも叔父の会社なのでコネで採用され、仕事に就く。ジョージは、付き合うことになり後々重荷になるアリスと配属先で出会う。心優しいジョージはこのアリスを傷つけたくない気持ちと後に出会うアンジェラという最初に恋に落ちた女性との間で葛藤するわけだ。
二股の状態になってしまい、ただの浮気者と捉えてしまう人がいるかもしれないが、決して遊ぶつもりではなく、孤独な人生の中で誰からも愛されてこなかった男は、はじめて自分を愛してくれた女性を傷つけ、昔の自分のように一人ぼっちにさせてしまうなどと考えると、きっぱり別れを告げることができない。ふとジョージはアリスが自分のそばからいなくなればいいと一瞬恐ろしいことを考え、アリスをデートに誘い、その最中ずーっと悩みながら湖でボートを漕ぐのだが・・・

私の中でお気に入りのシーンがあって、ジョージが初めて招かれ、参加したパーティーで、なかなかパーティーの雰囲気に馴染めず、談笑しているグループに自分も輪の中に入れさせてくれというふうに笑顔を向けるシーンだ。
口下手な男は共感できるし、そのシーンから私はこの映画に引き込まれた気がする(笑)
そのグループの誰からも気づかれず、輪の中に入れないジョージ。そのすぐ後にダンスが始まり、皆ペアでダンスホールに向かうのだが、誰にも声をかけてもらえず、一人ぼっちのジョージだったが、一人で退屈しのぎに玉突きをしていたきっかけからアンジェラと出会い、話をすることができた。しかもそのアンジェラのおかげで、次に行ったパーティーに簡単に溶け込むことができた。

私なりに・・・友人や恋人など人との出会いがその人を変えさせてくれる力があり、「自信」をつけるきっかけになる、人間一人じゃ生きられないし、生きていく上で周りのサポートって必要不可欠だなとこの映画を通してあらためて感じた。

そして最後、ジョージはアリスの殺害容疑で裁判の結果、死刑になってしまう。
親の布教活動の手伝いで貧しく孤独に「陰」で生きてきたジョージ、ただ心の安らぎを求め、「陽」のあたる都会の大企業で『偉く』なりたかっただけなのに、束の間の幸せで終わってしまう切なさや人生のやるせなさなど、観る人それぞれ共感できる部分が多くある映画だと思う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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  • ロマンチック
  • 切ない
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