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美の祭典

美の祭典

FEST DER SCHONHEIT-OLYMPIA TEIL II

97

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3.0

第11回伯林大会はかつてない絢爛さで世界

ギリシャ古代遺跡に始まり、その彫刻と同じようにポーズをとる裸体美の描写 映像美と斬新さが世界中から絶賛を受け、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を獲得。日本でもキネマ旬報外国映画ベストテンの1位を獲得、戦前の観客動員記録を樹立するなど大ヒットを記録した。 この大会において、宣伝効果を高めることを目的に古代オリンピックの発祥地であるオリンピアで五輪の火を採火し、松明で開会式のメインスタジアムまで運ぶ「聖火リレー」が初めて実施された。 なお、ドイツ政府は聖火リレーのルート調査のためにルート途上の各国の道路事情を綿密に調査したが、1939年に勃発した第二次世界大戦においてドイツ軍がこの調査結果を活用したという逸話が残っている。 大戦後にナチ賛美のプロパガンダ的映像表現をしたかどで糾弾され、レ二の映画監督としての生命は絶れた。政治的問題とは別に映画史的な評価は今日までも高く、戦後の映画制作者のいくどない挑戦にも関わらず、この作品を超えるオリンピック映画は生まれていないとされる。 ちなみにオリンピック映画で本作に次ぐ評判を得たのが、『オリンピア』に強く感銘を受けたという市川崑の『東京オリンピック』であるが、これも創作的な演出を施した映像により「記録か芸術か」という議論を巻き起こした。

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