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ヒンデンブルグ (1975)

THE HINDENBURG

監督
ロバート・ワイズ
  • みたいムービー 9
  • みたログ 174

3.09 / 評価:74件

CG無き時代に、超巨大飛行船が舞い上がる!

  • sou******** さん
  • 2019年10月20日 21時13分
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

デカい!
全長アメフト競技場3個分、15階建ての高さに相当して、重量242トン。コイツをぷかぷか空に飛ばすってんだから…。

デカい飛行船を描く映画で、CGが無い時代。何って、飛行船を整備する建物は更にデカいわけで…これセットなの?と驚く。

実際にあった飛行船事故をサスペンスに仕立てて創作したらしい。どこまでが脚色かわからないけれど、ストーリーはハラハラさせる謎解き展開。
ゆっくり、ゆっくり進む飛行船同様に、ストーリー展開も現代のサスペンスに比べると遅々としている。しかし、当時の世界情勢やドイツ国内情勢を盛り込んであって、興味深く考察しながら鑑賞すると、ゆっくりした進行は気にならない。

時代は第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の頃。

きっかけは、ヒンデンブルグ号がニューヨーク上空で爆破すると、ドイツの政府機関(だったと思う)に手紙が届く。内容が詳細に渡っていた事、過去にアメリカでも飛行船事故があった事、ナチス政権での不安定な国内情勢、いろんな要素が絡み合って手紙は無視し難い信憑性を孕んでいる。爆破テロの疑いが高まったのだ。
飛行停止も考慮されたものの、ナチス政権としては、世界に技術アピールを出来るヒンデンブルグ号を飛ばしたい。豪華飛行客船は、ドイツ〜イギリス〜アメリカ(ニューヨーク)へ旅立つ。
問題解決の為に、ドイツ空軍、ゲシュタポ、飛行船所有の航空会社社長らが乗り込む。
ドイツ空軍大佐が主人公として、爆弾テロを疑い乗客を調査しながら旅は続く。

先述の通り、物語はゆっくりと進むが、多種多様な人々が乗り込んでいるので犯人が読み難い構成になっている。
主人公は愛国心はあれど現政権に疑問を持つ男。
ゲシュタポの調査員は任務に忠実。
彼らがそれぞれの乗客のバックボーンを調査する過程で、ナチス政権を否定している者が何人も浮かび上がる。当然、彼等は怪しいのだが、同時に、彼等が感じる閉塞感に満ちたドイツ情勢が描かれているので奥行きが深く飽きさせない。

少しずつ事件解明に近づくと、良い塩梅にテンポアップして、緊張感も高まる。緊張を煽る要素が伏線として散りばめられているのが効果的。
飛行船独特のルールが良いのだ。ガスで浮く仕組みなので、火花ですら危険。反対に、居住空間ではタバコオッケーだったり…。飛行船そのものに理解がない僕は、映像に緊張感が右往左往させらる。

そして、クライマックスだ。実際の映像を大量に盛り込んで、大惨事を表現。
結末は、実際の事故から脚色されたストーリーって事で、落ちるのは確定なのだが…。
当時のラジオ中継の音声まで混じって、只々悲惨な事故が描かれる。

当時の事故調査についてもテロップで…。
余りの出来事に、呆然としてしまう。

また、この当時の映画はオーケストラ音源が良い。豪華や優雅を表現するにはオーケストラだよなぁ…。オーケストラを使うだけで、作品に品が出る。まぁ、何でもかんでもオーケストラってわけじゃないが、正直それだけで、評価に下駄を履かせる僕がいる。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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