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ファミリービジネス

ファミリービジネス

FAMILY BUSINESS

114

一人旅

4.0

家族だから許し合う

シドニー・ルメット監督作。 泥棒家業の親子三世代の確執と和解を描いたドラマ。 社会派監督のシドニー・ルメットによる家族ドラマで、ショーン・コネリーが祖父ジェシー、ダスティン・ホフマンが父ヴィトー、マシュー・ブロデリックが息子アダムを演じている。泥棒という犯罪行為が立派な家業として受け継がれている点が面白く、それが原因で祖父と父、父と息子の間で対立が生じる。とはいえ三人は血の繋がった家族だから切っても切れない腐れ縁。親子三世代が協力して盗みを働くシーンに「親子揃って何やってんだか・・・」と呆れてしまうが、犯罪すら共同作業にしてしまう三人の姿に哀しくも強い結びつきを感じてしまう。 ジェシーは生涯に渡り泥棒家業一筋であるのに対し、ヴィトーはそんな父を軽蔑しまっとうな人生を望む。長年に渡って対立する二人の関係に息子のアダムが絡んでくることで物語は大きく動き出すのだ。泥棒一家という特異な設定もあって基本的にコメディ調のドラマが展開されるが、普遍的なテーマである親子の確執や家族愛を最終的にしっかり感じさせる物語は温かく涙を誘う。息子を案じるダスティン・ホフマンが妻に隠れて見せる泣きの演技はあまりに素晴らしいし、ショーン・コネリーのいけしゃあしゃあとした演技も見事だ。

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