ここから本文です

フィッシャー・キング (1991)

THE FISHER KING

監督
テリー・ギリアム
  • みたいムービー 260
  • みたログ 1,327

3.79 / 評価:360件

「人の声」の美しさ

  • sqo***** さん
  • 2020年4月15日 23時30分
  • 閲覧数 291
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

とにかく良い脚本。ギリアムとの相性も抜群である。どうやら本作に関しては、ほとんどすべてオリジナルの脚本通りに撮っていて、グランド・セントラル・ステーションで、道ゆく人々がワルツを踊り始めるシーンだけ、テリー・ギリアムが発案したものらしい。ちなみに、この映画をきっかけにその後数年間実際に駅構内でワルツのイベントが行われていたそうである。
 そして、役者陣の演技が凄い。特にロビンウィリアムズ。相方役のマーセデス・ルールも素晴らしかった。劇中、唯一ハマりきれてないように思ったのが主人公のジェフブリッジズで、まあ役柄的にかなり演じづらいところではあると思うが、あと一歩だけ説得性に欠けているように感じてしまったのが少し残念だった。
 本作では「人の声」や「声質」がなんだか重要なエッセンスであるように感じられた。ペリーのエキセントリックな行動とは対照的なロビンウィリアムズの耳触りの良い、優しい声。この声だけでも、ペリーという存在に奥行きが生まれているようだった。主人公の頼りなさげな、モコモコした声。その相方のハキハキした、ニューヨーク訛りの声。ペリーの恋人役の、夜の空気に溶け出しそうな声。極め付けはマイケルジェッターのホームレス役の、あのとても男性とは思えない、透き通った美しい声である。主人公以外のすべての声がニューヨークの雑音を切り割いて聴こえてくるようだった。
 とても美しい都会のドラマだった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 笑える
  • 楽しい
  • ファンタジー
  • スペクタクル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ