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フェノミナ

フェノミナ

PHENOMENA/CREEPERS

111

もんくま

4.0

80’Sスラッシャームービーの異色作

サスペリアと双璧を成すダリオ アルジェント監督のセンスが光るスラッシャーホラーであり、同監督最後の傑作(?)だと思う。 個人的にはサスペリアより断然こっちのが好きなんだけど、イタリアンホラーの宿命なのか相変わらずストーリーの方は整合性が無く、訳がわからない所が多い。 サスペリアはまだ魔女や魔術といったオカルトチックて超自然的な要素があった分物語に於いて多少の破綻は許容範囲だったけど、本作はそういった要素(主人公が夢遊病だったり、昆虫とテレパシーで通じる事が出来るという設定があるけど最後に危機を救われる(?)くらいであまり本筋には関係ない)を一切省いた、シンプルでストレートな殺人鬼物となっているので脚本の不味さが一層浮き彫りなった感じがします。 然し、スイスを舞台設定にしているせいか、何処か寒々しい映像とアルジェント監督らしい派手で残酷な殺人シーンの組み合わせは、原色照明に彩られたサスペリアとは又違った不気味さがあってなかなか良い。  終盤の死体だらけの蛆虫プール(おが屑らしい)は作り物と解っていても本当に気持ち悪い上、事件の黒幕であるダリア ニコロディの怪演も寒気がする程気味が悪いし、最後に素顔を晒す殺人鬼の特殊メイクは個人的にトラウマ級のグロさだった。(現在観ても生理的に嫌なメイク) 演出や構成に所々、雑な部分も見受けられるけど、これ以降の同監督の同路線の物に比べたら、かなりまともな作品だと思うので、ストーリーに整合性を求めたり、スプラッター描写に抵抗がないホラーファンなら十分に観る価値があるし、楽しめる作品だと思います。 P.S. アルジェント作品常連のクラウディオ シモネッティ氏によるテーマ曲も勿論文句なしに良いです。

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