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フェリーニのアマルコルド (1974)

AMARCORD

監督
フェデリコ・フェリーニ
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  • みたログ 627

3.96 / 評価:170件

これはフェリーニによる映像の詩だ

  • kaz***** さん
  • 2021年3月19日 12時45分
  • 閲覧数 131
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

フェリーニの作品では一番好きかもしれない。四季の移り変わりの中で様々ないたずらや経験をした思春期の思い出を綴ったものである。いくつかのエピソードで構成されているがそれぞれがとても印象的だ。
 北イタリアの港町、綿毛が舞うと春の到来だ。広場に薪や古い家具などが積まれ魔女の人形が立てられると焚火の始まりだ。日本のとんど焼みたいなものだろう。魔女が焼き尽くされると冬の死(終わり)だ。思春期のチッタたちは町で一番の美人グラディスカの後を追い回す。次は学校での授業。個性的な先生の授業を生徒たちは聴かずいたずらばかり。教会の懺悔にも嘘で対応。そのころ権勢を振るったファシストによりチッタの父・アウレリオは反乱分子の疑いで拷問を受ける。次はグランドホテルに関する逸話。そして、精神病院に入ってるテオおじさんがチッタの家族と農場に行って木に登り、降りてこず困った話。町の人が数隻の舟に乗って沖へ漕ぎだし行った先に見えたのは豪華客船『レックス号』だったエピソード。チッタがタバコ屋の巨乳のおかみさんに力を自慢しておかみさんを抱えあげたとたん巨乳に押しつぶされ苦しんだエピソード。雪の季節になり雪投げを楽しむチッタたちだったが、最大の悲しみが訪れた。母・ミランダの死だ。厳かな葬式が執り行われた。そして、綿毛が舞いまた春が巡って来た。三十路を過ぎたグラディスカが結婚する。チッタの恋は終わった。
 この映画で感じたのは、フェリーニの宗教やファシストに対する痛烈な皮肉である。懺悔で真実を述べないチッタたちの行為。鐘楼に『インターナショナル』が流れファシストが銃撃した後鐘が落下するところなど。冒頭、アウレリオとミランダは口も利かない喧嘩状態だったが、アウレリオがファシストの拷問を受けて帰宅した時、優しく介抱する妻に愛を感じた。
 綿毛に始まり綿毛に終わる。四季があると物語にポエムが生まれるんだなと思った。

詳細評価

物語
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