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フェリスはある朝突然に (1986)

FERRIS BUELLER'S DAY OFF

監督
ジョン・ヒューズ
  • みたいムービー 90
  • みたログ 627

3.64 / 評価:248件

ノー天気で鈍感で幸せな80年代の空気感

  • yam***** さん
  • 2018年10月28日 17時50分
  • 閲覧数 1308
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

2018年の現在から見れば、32年前の古い映画
服装も音楽もメイクも全てが古く時代を感じさせる

両親を騙して学校をズル休みする「普通の」男子高校生が主人公
男の子がアイディアと口八丁手八丁で大人たちを手玉に取る姿が痛快だ
彼はアメフトの花形選手でもなくロックスターでもない普通の子だが
とにかくみんなの人気者
学校中の人気者どころか町中の人気者
町中のいたるところに「Save Ferris」のメッセージ
教職員からも「早く良くなってね」というメッセージ付きの花束が届く
パレードに飛び入り参加して山車の上でツイスト&シャウトを熱唱すれば町中が踊りだす

もちろんこんな「普通な」高校生がいるはずもなく、
軽薄な男子高校生の健全な妄想全開映画だ
80年代のクールなヒーロー像は普通の男の子に近かった
ちょっと調子に乗れば、誰でもなれそうな感じの

主人公と対照的に心気症的にくよくよ悩む親友の男
超富裕層の親がいて物質的には恵まれているが
自我が抑圧されている

主人公は一日中彼を連れ回し
ハチャメチャな体験をさせることでなんとか彼を解放しようとする
友人は物質主義の象徴であるフェラーリを破壊することでついに両親の抑圧から自立の一歩を踏み出す

「真面目、重い、暗い」を徹底的に排除した時代だった
「軽薄」と「ノリ」が最重視された時代
これが80年代の空気だった
でもその過激なリベラリズムも、経済的な繁栄の上で浮かれ騒いでいたことには変わりない
このあと日本ではバブルの崩壊とともにノー天気な空気感は急速にしぼんでいく
思想性を排除してきた日本は、さらにオウム真理教というカルトに足元を救われることになる

今考えればこんなお気楽でバカな映画を楽しめた80年代はいい時代だった

「人種的多様性の欠如と類型的な黒人像」「オタクの女の子の尊厳の軽視」という問題をこの映画が内包していることも、当時は問題にすらならなかった

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