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武器よさらば

武器よさらば

A FAREWELL TO ARMS

152

sou********

3.0

ネタバレ人の運命の儚さよ…。抗えど、どうあれ死に向かうのが人生だ。

綺麗なロケーションが多い。しかし…彼らの人生は過酷。 ヘミングウェイの小説ってのは知っていたが読んでいない。軍を逃亡してどうのこうの…ってあらすじを聞き知って、なんとなく食指が動かずに。逃げ出すって事が引っかかっていた…と言うところ。 ところが映画って、原作の再現性はともかく読む手間を数時間の観る行為に変えてくれて、僕自身は映画が大好きなの非常に助かるのである。 手っ取り早く、映画でざっくり手を付ける感はあるよね。 要するに、ヘミングウェイの原作をどう読むにせよ、こんな解釈で表現した映画があるってのが参考になるわけだ。 その点では、映画を観て原作にまで手を出したくなるのか?と言った部分で監督は僅かばかりでも責任があるように思う。 結果、僕はメロドラマ仕立てが小説にあるのか?と言う疑問と、異国の軍隊に従軍しておきながら脱走兵となりながら生還した男が最後に妻も子も失う物語に、どのようにヘミングウェイが言葉を綴ったのか気になった。 よし、原作を読もう!それだけ成果はあった。 僕自身は母の難産の末に生を得た人生なので、物語のクライマックスに至るまでのダルさ満載のメロドラマも終わってみれば必要な演出だったように感じた。 また、分娩室に立ち会った事のある男性にも響くのだろうか? 出産経験者の女性は共感するのだろうか? それぞれが異なる感情が浮かぶのかもしれない。 また、戦争を描く物語に対しても当然に感想がある。 立場が変われば感情が変わる。軍民混在の敗走劇は、フィリピンや沖縄などのWW2のドキュメンタリーを思い出すが、趨勢が変わって敗走しただろうドイツも同じような経験をしただろう。 結局のところ、弱き立場の者達の痛みを権力者が理解しなければ、永遠に武器よさらばとはいかんのだろう…。最悪の人災である戦争は不幸の連鎖を産み続けるのにね。ホント悲しい事だよね。

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