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イノセント (1975)

L'INNOCENTE

監督
ルキノ・ヴィスコンティ
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3.96 / 評価:71件

ファシストと一線を引いたヴィスコンティ

  • ogi***** さん
  • 2017年3月13日 21時03分
  • 閲覧数 1309
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

​19世紀末から20世紀初頭の作家ダヌンツィオの小説が原作。ダヌンツィオは第一次世界大戦後、パリ講和会議で現クロアチア領土のフィウーメがセルボ王国に割譲された事に激怒してイタリア領土にする為に兵員を率いて実力行使して占領したらしい。ファシスト作家として後にムソリーニに利用された。

主人公トゥリオは貞淑な妻ジュリアーナを持ちながら妖艶な未亡人テレーザと不倫。彼女を愛しているんだと妻に恋愛相談する身勝手な男。何時も一方的にジュリアーナの顎をつかんで命令をくだす。傲慢なマチズモ。

「神なんてものは想像上の存在。この世の事は全て人間がこの世でカタをつけるのだ」と、うそぶく無心論者。

夫に失望したジュリアーナは新進作家フィリッポと不倫。それを知ったトゥリオは嫉妬して妻と久しぶりに契る。愛は復活したかと思ったら妻ジュリアーナは既にフィリッポの子供を宿していた。

ジュリアーナは堕胎を承服せず子供は誕生。産まれた赤子をトゥリオは寒風に晒して殺す!

ジュリアーナはトゥリオを非難して去る。愛人テレーザに事の顛末を説明して、死者と過ごす暮らしを選ぶとはとジュリアーナをせせら嗤う。しかし愛人テレーザは負けたのはあなたの方、自業自得の結果と別れを告げる。

「幕引きを見せてやろう」とトゥリオは拳銃自殺。

原作は子供の死で終わっているそうだからラストの改変はヴィスコンティのダヌンツィオへの評価を含んでいると考えられる。

ヴィスコンティはファシストで男性至上主義の主人公が自滅する様を付け加えて自分はダヌンツィオとは違うと一線を引いたのだろう。

映し出される貴族の館の内装、家具、絵画の美しさ。別荘の庭園の美しさ。貞淑なラウラ・アントネッリの豊満な裸体。どのショットもうっとりしてしまう美しさだ。

詳細評価

物語
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