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ふしぎの国のアリス (1951)

ALICE IN THE WONDERLAND

監督
クライド・ジェロニミ
ハミルトン・ラスケ
ウィルフレッド・ジャクソン
  • みたいムービー 26
  • みたログ 1,050

3.70 / 評価:142件

ワンダーランドを旅した記憶

  • Blue World さん
  • 2010年10月28日 0時51分
  • 閲覧数 765
  • 役立ち度 14
    • 総合評価
    • ★★★★★

「アリス・イン・ワンダーランド」の予習のために観たら
おぞましく、おかしく、変な夢を見た後のあの感覚に思いっきり襲われました。

なめらかな絵の面白い動きはとても約60年前の作品とは思えぬ神業。
しかも細部までこだわられていて芸術的。
そこらへんの安いCGじゃこの作画のファンタジック感にはとうてい敵わない。

そしてアリスを取り囲むキャラクターのイカれ具合は
とってもおかしいと同時に、なんだか怖い。

この作品、ホラーじゃないのに見方によっては完全にホラーなんですよね。
アリスの周りのファンタジックキャラの行動があんまりに不可解すぎて。


◆◇◆◇◆◇◆


例えば、赤の女王はすぐ「首をおはね!」と叫ぶおなじみのシーン。
バートン版と違ってこの赤の女王は過去というか背景が見えないから、なお怖い。
そして、「首をおはね!」を同じシーンでしつこいほど言う。
イラッとさせるタイミングがまた絶妙。
(白の女王は出てきません。)

双子兄弟はこの情報を教えるから俺たちの話を聞けと言わんばかりに
止まらない空想話を始めたりする。

花たちは最初はアリスを仲間と思って受け入れるけれど
アリスが仲間じゃないと知るや否やアリスを「○○」呼ばわりする。

キャラクターたちにどこか現実世界のおかしさを
表現させているような、そんな感覚がしました。


◆◇◆◇◆◇◆


「天丼」
お笑い用語で同じ笑いをかぶせて相乗効果で笑いをとることですが
このアリスはおかしなシーンの「天丼」満載です。

1回目はなんか楽しい。

2回目は「あれ?まだやるの?。」
3回目は「え?なんだ?この光景は?」

4回目はなんかこっち無視して置いていかれているような極度の寂しさに見舞われる。

この作品は「天丼」し過ぎているため
アリスと同様、観ている人が「ポツーン」と置いてきぼり状態になります。

置いてきぼり状態は悪いことでは全然なく
散々キャラクターの不可解さに振り回されて
楽しい思いと、不思議な体験、怖い思いをたくさん体験して
終わったころには「確かにあの夢を見てきた」記憶が焼きつけられる。


◆◇◆◇◆◇◆


夢系のような映画って変な吸引力を持っていて何度も見たくなることが多いです。
この映画も例にもれず、突然無性に観たくなるタイプの映画でした。

「楽しさ」と「怖さ」のバランスの良さ。
これが、何度も刺激を求めてあの世界に行きたくなる要因のような気がしました。

1951年作品ながらファン100人越えに納得。
そして吹き替えをオススメ。

この映画こそ「アリス・イン・ワンダーランド」
ワンダーランドを旅した記憶が確かに脳に刻まれました。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 楽しい
  • 悲しい
  • ファンタジー
  • 不思議
  • パニック
  • 不気味
  • 恐怖
  • 絶望的
  • コミカル
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