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舞台恐怖症 (1950)

STAGE FRIGHT

監督
アルフレッド・ヒッチコック
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  • みたログ 119

3.59 / 評価:46件

フェアかアンフェアか

  • カーティス さん
  • 2020年10月12日 22時58分
  • 閲覧数 158
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

ヒッチコック監督作。殺人容疑で指名手配された愛人の無実を証明すべく、新米女優が奮闘する物語。

ヒッチコック監督作の中ではかなりマイナーな作品だと思いますが、出来はなかなかいいです。警察に追われる主人公たちをいきなり映してから、矢継ぎ早に回想に入る導入部で引き込まれ、その後はテンポのいい展開とほどよいユーモアで最後まで楽しませてくれます。演技がキーポイントとなるストーリーもよくできていると思います。
キャストも良いです。個人的に好きなのは、主人公のすっとぼけた父を演じたアラステア・シム。射的のシーンがユーモラスで印象に残ります。

ツッコミどころがあるとしたら、真相。ネタバレをしてしまうと、冒頭で描かれる回想はすべて嘘だったという驚愕の展開なのです。このことは公開当時かなり叩かれたそうで、監督自身も失敗認定をしているとのこと。
冒頭の回想を冷静に見てみると、真犯人が主人公に、いったい何が起きたのか説明するという形態をとっているので、フェアかアンフェアかでいったらフェアだと思います。だって真犯人が自分に都合の悪いことを言うわけがないのですから。叙述ミステリーとしてキチンと成立していると思うのです。

それでも引っかかるのは、嘘の回想が映像で描かれるのに対して、真相は台詞でしか説明されていない点。真相だとわかっていても、釈然としないものが残ります。人間の印象判断の5割を視覚が占めるという「メラビアンの法則」というものがありますが、やはり耳で聞いただけの情報よりも、目で見た情報を優先してしまうものなのでしょう。
もし、真相にも映像が用意されていたら、もう少し評価の高い作品になったのではないか…そんなことを思ってしまいました。

そういう気になる点もあるものの、見どころの多い作品だと思います。『ダイヤルMを廻せ!』や『裏窓』といった黄金期のヒッチコック作品には劣るかもしれませんが、もっともっと見られてもいい、隠れた良作です。

詳細評価

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