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ふたり (1972)

TWO PEOPLE

監督
ロバート・ワイズ
  • みたいムービー 5
  • みたログ 28

4.20 / 評価:10件

惹き合うこころ

  • bakeneko さん
  • 2009年10月14日 16時47分
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

米仏混成チームの細やかな仕事&職人監督ロバート・ワイズの腕前に唸らされる、ヒューマン&恋愛ドラマの傑作であります。

えー、最近の“映画の中での恋愛”は主人公達が、
怪獣や化け物やテロリストと闘ったり、大災害から脱出したり、宇宙人とコンタクトしたり、国際的陰謀を防いだりする合間に成就するものとして描かれます。
もちろん、恋愛成就を物語の最終到達点とする物語も有りますが、その場合も、主人公達の経済的、職業的、家庭的問題が極端にデイフォルメされて興味を引いていて、恋愛の可否一辺倒に物語が集中する事を避けています。
この単純に“ふたりの出会いと恋愛の進展”のみに焦点を絞った物語展開を回避するのは、“恋愛のみで終始物語を引っ張って行くことには、並々ならない演出&演技&構成力が必要とされるから”であります。
逆に言えば、“敢えてその物語方式を用いた”作品には、傑作や佳作が多いとも言えます(「恋人までの距離(ディスタンス)」、「ジョンとメリー」、「男と女」等)。
本作は、主人公ふたりの恋の行方を、モロッコからパリそしてニューヨークへの旅の風景と人々とのふれあいの中に自然体で描いています。
そして、特に誇張した表現や過大な事件を挟まない、淡々とした描写の積み重ねや些細な会話&表情で、情感と心の動きを捉えてみせる演出は見事であると共に、この“ささやかな恋こころ”を映し出して的確なのであります。
俳優はまだ素直だった頃の、ピーター・フォンダとまだサイボーグになる前のリンゼイ・ワグナー(可愛い♡)に、エステル・パーソンズらが出ていますし、ナタリー・バイの顔も見つける事が出来ます。
そして、ヌーベルバーグの名カメラマンアンリ・ドカエの映像は流石の美しさですし、この頃絶好調のデヴィッド・シャイアが繊細な旋律を書いています。

ちょっと1970年代のアメリカの社会情勢の知識が必要ですが、落ち着いた恋愛&ヒューマンドラマが観たい方にお薦めの、“静やかな”佳作であります。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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