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冬の光 (1962)

WINTER LIGHT/NATTVARDSGASTERNA

監督
イングマール・ベルイマン
  • みたいムービー 22
  • みたログ 93

4.31 / 評価:45件

日々生きているだけ…

  • spok70 さん
  • 2007年11月10日 23時17分
  • 閲覧数 899
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

とにかくやる気のない牧師である(笑)
【やる気が無い=職務を怠けている】というわけではない。
一応やるべきことはやっている…が、本当に最低限の職務をこなしているだけ。
それが周りにも伝わるのか、礼拝にも人は非常にまばら。
まあ、説教がつまらない僧侶の周りには人が集まらない…というのと同じ感じでしょうか。

そんな牧師のことを愛してくれる女性がいるのがまた驚きでもありますが、その女性もちょっと一癖ある感じ。
彼女は手紙で牧師に愛を求めるけれど、結局は空回り。しかも牧師は彼女に対してついに逆ギレ。牧師曰く『体調悪い。こっちが痛い。やれ【月のもの】だ。とあれこれうるせー。それにオレに構うな。あけすけな愛情がイヤだ。オマエと噂になるのがイヤだっっ。』とのことだそうですが、今まで散々断っているにしても食料をもらったり、自分の体調が悪い時は頭痛薬をもらったりしているし、彼女のあけすけな愛情はやはり周囲の人間にも見えていて大分前から噂されている様子…。そんなに迷惑ならもっと前に手を打てばよかったのに。どこまでも勝手な男です。

彼の無気力さ、勝手さは間接的に一人の男性をも死に追いやってしまいます。

そして彼は最期は誰も居ない礼拝堂で礼拝を行うのです。
気力はないけれど日々の決まっていることは誰も居なくても行う…。
それは沈黙し続ける神に対しての抗議の意味なのか、それとも信仰心を既に失ってしまっている自分だけれど、まだ神は救ってくれるだろうか?とすがる思いで行っているのか…。

そして果たしてベルイマン自身は信仰心の厚い人間なのか、そうではないのか…。プロテスタントの家に生まれながら僧侶にならなかった彼。神に問いかける映画が多いのですが、是非一度彼自身の信仰についてお話を伺いたかったです。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不思議
  • 絶望的
  • 切ない
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