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冬の光 (1962)

WINTER LIGHT/NATTVARDSGASTERNA

監督
イングマール・ベルイマン
  • みたいムービー 20
  • みたログ 90

4.29 / 評価:41件

不完全な牧師、、、彼もまた人間

  • Kurosawapapa さん
  • 2015年6月12日 6時56分
  • 閲覧数 1365
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

牧師の息子だったイングマール・ベルイマン監督。
幼いうちから、埋葬、結婚、洗礼に触れ、必然的に生や死について考えるようになったといいます。

本作の主人公も牧師。
小さな教会を舞台とした、わずか数時間の出来事の物語でありながら、
登場人物の心深くに迫る作品になっている。


ベルイマン映画には、必ず神が存在している。
しかし、その神は “沈黙の神” 。

それ故、神の存在に疑問をなげかける者が、必ずといっていいほど登場する。

本作では なんと、牧師自身も 神 に懐疑的。
・硬化した信仰
・空虚な決まり文句
・自分勝手な神を作るに至っていること

また、牧師と信者の立場が逆転し、
人を導くはずの牧師が、心の弱さを鋭敏な信者に見透かされたりする。

牧師もまた一人の人間であり、弱い存在であることを語るとともに、
ベルイマン監督は逆手の理論で、
信仰を見つめ直し、人のあるべき姿に迫っている。


・コントラストを強調したモノクロ映像
・光線の使い方
・視線の交錯
・幻想シーン(信者のヨーナスは2回目、実際には来ていないと思われる)

重厚な映像を生み出すベルイマン芸術。

この映画は、 沈黙の神 と 厳しい現世 、
どちらを選択するかと見る側に迫ってくる。

神の思し召しを受け、幸せな現世とともにあることが理想なのだと思うが、
人間は、誰もが逆境に立たされ、時として神をも疑う。

そんな時、どうすればいいのか、、、

ベルイマン監督の描く懐疑的世界観に対し、
各々の答えを見出すことが、この映画を見る者に与えられたテーマなのかもしれず、、、

信仰に対し、 命に対し、 生き方に対し、 
深く潜考できる秀作です!

(INGMAR BERGMAN:No7/14 )
今作の監督キーワード:「沈黙の神」

詳細評価

物語
配役
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音楽

イメージワード

  • 不思議
  • 切ない
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