冬のライオン

THE LION IN WINTER

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冬のライオン
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

本編配信

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作品レビュー(16件)

知的25.9%不気味14.8%絶望的14.8%悲しい11.1%ゴージャス11.1%

  • kak********

    4.0

    ヘンリー2世の晩年と王妃エレノアの愛の姿

    ジェームズ・ゴールドマン原作の舞台劇として1966年にブロードウェイで公演されたものを、1968年にイギリスで映画化したのが本作品。 舞台は1183年のクリスマスだから初代イングランド王国の国王であるヘンリー2世が死去する6年前のお話である。とは言っても登場人物は実在しているものの物語は舞台劇として脚色されているため、史実どおりではない部分もある。 主人公であるヘンリー2世の晩年は、広大な領土を得たために王位継承争いが絶えず必ずしも幸せとは言えなかったようだ。もう一人の主人公は王妃エレノアで、フランス王ルイ7世の妃だったのだが、女傑で恋多き女だったため離婚され、当時地方領主だったノルマンデー公のヘンリーと結婚したのだが・・・ 主役は「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥールと、「旅情」のキャサリン・ヘプバーン。初代イングランド王国の国王と妃という役柄だが、結婚当初の甘い生活も愛人問題から泥沼化し、王位継承問題も絡み息子たちと結託して反乱する危険性があると、10年ほど幽閉されている。 共演は、「羊たちの沈黙」のアンソニー・ホプキンスと、「007シリーズ」の4代目ジェームズ・ボンドであるティモシー・ダルトン。共に舞台で活躍していたが本作品が映画デビューとなった。舞台劇の映画化だけあって、重厚な台詞は迫力がありスケールの大きさに負けていない。 しかし、本作品の見所は王国の後継者争いが描かれているのは事実だが、ヘンリー2世と王妃エレノアの夫婦関係にある。言葉巧みに王国を支配する国王は、同じく妃に対しても国王の威厳を保とうとするのだが、そこには夫婦しか分からない特殊な感情が流れている。”失われた愛”がいかに大きいかが胸を打つ。 監督は、編集技師から監督も務めることになったアンソニー・ハーヴェイ。題名の”冬”とは晩年の苦悩を象徴している。”ライオン”とは、、もちろんヘンリー2世の事である。舞台はクリスマスなので、荒涼とした風景が物語と重なって重苦しさが増しているが、絶妙な夫婦の駆け引きから目が離せない。

  • bar********

    2.0

    うーん……ひどい。

    冬のライオン。なんなのか、この気持ち悪いカメラは……。 まるで素人が操っているかのようで、レベルが低くて、とても見ていられず。 また役者のセリフと、カメラ及び演出面がほとんどかみ合っておらず、「スベった」、サムい印象ばかりが残る。演劇が元になっている? もしかしたらそのせいかもしれない。演劇から映画に変換するには、創造にも似た、破壊と再生行為が必要だというのが、なぜ分からないのだろうか。付け焼き刃的な制作では、「演劇」と「映画」の情報量のズレがどんどん大きな亀裂を作り、最終的には一体何がここで演じられているのか、分からなくなるだろう。 優れた作者は、自分の表現が、観衆にどんな印象を与えているのか、深く計算しているものであり、「演劇」であれば、どこまでを見せ、どこまでを観衆の感覚に訴え、どこからを観衆の想像に任せるのか……きちんとした考えがあるものである。 「映画」であれば、もちろん書き割りでなく実際の映像を背景にすることができるし、役者たちが感じている空気をも、目に見えるように表現することができる。「演劇」の場合は、多くの情報を想像で補っていた、ということをこの作者がよく飲み込めていないのは、本来監督という立場を考えると、ちょっと信じがたいことである。

  • ham********

    3.0

    演劇映画

    ストーリーも台詞も映像も全てが舞台演劇的。 それを考慮して観れば特に違和感は感じないはず。 楽しめるか楽しめないかは別問題だが。 理解力の乏しい私にはよくあることだが、演劇系の映画を観ると登場人物の心理が全く読めない。分からない。 この映画も例に漏れずそうであった。 だんだん分かってきたぞー!と思うと、え。何してんの。全然分かんない。となる。 この映画では主人公二人(王と王妃)が本当はどう思ってんのか、さっぱり分からん。 何度か観れば分かってくる事があるが…まあ今回はいいか。 ストーリーは起伏があるような無いような感じだが、飽きずに観れたのはひとえに役者の演技のおかげだろう。 火花を散らすような台詞の応酬。役者が血を沸騰させるような演技。 それが観れるのが演劇系の良さだと思う。 ピーターオトゥールが、他の映画で見た彼と全く違うのでびっくりした。 ロレンスとおしゃれ泥棒では全体的にナヨナヨしかったので、こうゆう役者さんなのかと思い始めていたが、冬のライオンは違った。声も喋り方も違う。 役者と言うのは本当に凄い。 ストーリーについてですが。 家族の大喧嘩を見ている感じです。 関係者全員が集まると「ご家族勢ぞろいですな。」と何故か拍手をしたくなった。 個人的に、ヘンリーとアリースのキスにキャー!となったので…結末は何だか複雑でした。

  • kih********

    5.0

    王侯貴族の見苦しさを高見の見物といこう。

     イングランド国王ヘンリー2世のお家騒動の物語。12世紀というから、日本では鎌倉時代か。この前に『ヘンリー8世』を観ている。順序としてはかれこれ4世紀も逆行したことになる。同名のヘンリー○世だが、家系としては繋がりはないらしい。それはそうだろう、本作の2世にしても後の8世にしても、これだけ家族が憎しみ合っていて王位継承がスムーズに進むとは思われない。  それにしても、この王家の人々の骨肉の争いというか憎しみというか、我々穏やかな日本人から見ると尋常ではない。こんな具合だからか、国(領地)や部族の抗争というのは直截で残虐なものであろうと容易に察せられる。DNAか、食事か、気候風土か、相当に動物臭が強い(一概には言えないことは承知だが)。  そしてまた、女性の皆さんのお強いこと。基本的には、女は子どもを産む機械(今こんなことをいうと大問題になるけど)という考えにありながら、今度はそれを武器にしてか、女が黙ってはいない。夫婦・親子・親戚であっても刃傷沙汰を起こしかねない(一概には言えないことは承知だが)。  どこか『リヤ王』に通じるところがある。王が自分の子どもの愛情(忠義?)を見極めることができないことによる「悲劇」という点で一致する。どうもイングランドの王朝物語というのは、愛(異性愛、親子愛、兄弟愛、そして勘違いの愛も)と憎しみ、裏切りと怨念、簡単な殺傷、という人間の奥深い心象を舞台表現したもののように見受けられる。  本作『冬のライオン』でも、親子・兄弟の会話には、聞くだけで背中が寒くなるような言葉が流れるように連発される。それがビシビシと突き刺さる。おそらくそれは、誰にだって潜んでいるであろうギョッとする言葉(すなわち深層・心象表現)であって、それを一般庶民ではなくて高貴な人々に喋らせて(つまりワンクッション置いて)、庶民である一観客として、寒くなったり熱くなったりさせられているのではないか。通常とは立場を逆転させて、高見の見物、とそんなことを感じさせられた。

  • tit********

    5.0

    面白かったわ

    格調高い舞台劇の中身は、王位継承をめぐる骨肉むき出しの下品合戦。 適役好演でなかなか面白かったわ。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

アカデミー賞第41回

主演女優賞脚色賞作曲賞

NY批評家協会賞第34回

作品賞

ゴールデン・グローブ第26回

作品賞(ドラマ)男優賞(ドラマ)

基本情報


タイトル
冬のライオン

原題
THE LION IN WINTER

上映時間

製作国
イギリス

製作年度

公開日
-

ジャンル