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冬のライオン (1968)

THE LION IN WINTER

監督
アンソニー・ハーヴェイ
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3.52 / 評価:52件

ヘンリー2世の晩年と王妃エレノアの愛の姿

  • hoshi595 さん
  • 2019年10月8日 4時30分
  • 閲覧数 248
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

ジェームズ・ゴールドマン原作の舞台劇として1966年にブロードウェイで公演されたものを、1968年にイギリスで映画化したのが本作品。

舞台は1183年のクリスマスだから初代イングランド王国の国王であるヘンリー2世が死去する6年前のお話である。とは言っても登場人物は実在しているものの物語は舞台劇として脚色されているため、史実どおりではない部分もある。

主人公であるヘンリー2世の晩年は、広大な領土を得たために王位継承争いが絶えず必ずしも幸せとは言えなかったようだ。もう一人の主人公は王妃エレノアで、フランス王ルイ7世の妃だったのだが、女傑で恋多き女だったため離婚され、当時地方領主だったノルマンデー公のヘンリーと結婚したのだが・・・

主役は「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥールと、「旅情」のキャサリン・ヘプバーン。初代イングランド王国の国王と妃という役柄だが、結婚当初の甘い生活も愛人問題から泥沼化し、王位継承問題も絡み息子たちと結託して反乱する危険性があると、10年ほど幽閉されている。

共演は、「羊たちの沈黙」のアンソニー・ホプキンスと、「007シリーズ」の4代目ジェームズ・ボンドであるティモシー・ダルトン。共に舞台で活躍していたが本作品が映画デビューとなった。舞台劇の映画化だけあって、重厚な台詞は迫力がありスケールの大きさに負けていない。

しかし、本作品の見所は王国の後継者争いが描かれているのは事実だが、ヘンリー2世と王妃エレノアの夫婦関係にある。言葉巧みに王国を支配する国王は、同じく妃に対しても国王の威厳を保とうとするのだが、そこには夫婦しか分からない特殊な感情が流れている。”失われた愛”がいかに大きいかが胸を打つ。

監督は、編集技師から監督も務めることになったアンソニー・ハーヴェイ。題名の”冬”とは晩年の苦悩を象徴している。”ライオン”とは、、もちろんヘンリー2世の事である。舞台はクリスマスなので、荒涼とした風景が物語と重なって重苦しさが増しているが、絶妙な夫婦の駆け引きから目が離せない。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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  • 知的
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