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愛のアルバム (1941)

PENNY SERENADE

監督
ジョージ・スティーヴンス
  • みたいムービー 2
  • みたログ 23

3.13 / 評価:8件

古き良き1本

  • omoidarou さん
  • 2011年6月5日 19時42分
  • 閲覧数 629
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

思いっきり古い映画見てしまいました。
 
「愛のアルバム」(1941年)。
男優ケーリー・グラント、女優アイリーン・ダン、監督は「陽のあたる場所」「ジャイアンツ」のジョージ・スティーブンスです。
この三人の名前を聞いただけで、胸がワクワクしてきます。

思いっきりダンディーないい男、ケーリー・グラントにはめずらしく経済観念のない大人になりきれない冴えない新聞記者の役柄。
アイリーン・ダンもレコード店の店員で、子どもが産めない妻になってしまうという地味な役柄。この映画では都会派で洗練された上流階級の女ではありません。

この二大スターが夫の浅はかさから職を失い、生活苦にあえぐんです。
地方で小さな新聞社を起こしても、発行部数は901部が908部に増える程度。
子どもができずに寂しい思いもするんです。
何と、孤児院から引き取った天使のように可愛い女の子が…。
最後、人生に張り合いを失って別れてしまおうと決心するとは…。

ウッソー!
ミスキャストじゃない、と思いきや、これがなかなか寂しくもあり、物悲しくもあり、いいんです。
愚かさを演じるグラントの軽さ、憂いを帯びた優しい眼差し、たまりません。
私が女だったら、あの眼とあの渋い声を聞いただけで、体が溶けていってしまうでしょう。

東京勤務時の描き方が何となく中国みたい。どうしてこうなるの?、と感じるのはハリウッド映画ではいつものこと。
しかも、関東大震災に遭遇して日本家屋は崩れ落ちてしまう、とは何というストーリー。

赤ちゃんを育てる奮闘記が素晴らしく、おむつを取り替えるシーンのあまりにきゃしゃに手足を動かす赤ちゃん。
その肉体の異様な緊迫感の描写力は信じがたい。
クリスマスイブの発表会で歌う娘さんの可愛いことといったら、あり得ません。

ジョージ・スティーブンス監督さん、子供を愛し、暖かい家庭に恋焦がれていたのでしょう、すごい哲学を感じました。

そんなに深みのある映画とは思えないものの、子供のできない夫婦をかなり励ましてくれる映画のような気がします。
古き良き時代の、切ない家庭劇としてお奨めです。

詳細評価

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