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不良少女モニカ (1952)

SOMMAREN MED MONIKA/MONIKA/SUMMER WITH MONIKA

監督
イングマール・ベルイマン
  • みたいムービー 7
  • みたログ 78

3.68 / 評価:22件

ベルイマン監督が追求した女性像

  • Kurosawapapa さん
  • 2015年6月4日 6時54分
  • 閲覧数 1026
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

難解と言われるイングマール・ベルイマン映画。
しかし本作に限っては、 神 も 死 も、 回想 も 幻想 も存在しない、
純粋に若者の愛を描いた作品になっている。

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ストックホルムの労働者街で働いているモニカ(ハリエット・アンデルソン)とハリー(ラーシュ・エクボルイ)。
モニカは酔いどれの父や騒々しい5人の弟妹と一緒に暮らし、そんな生活に辟易している。
一方ハリーは、父親との二人暮らしで孤独を感じている。
家族や社会に不満を抱えている二人は、直ぐさま意気投合する。
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本作(1952年)は、ヌーヴェルヴァーグに多大なる影響を与えた作品と言われています。

確かに、ゴダールの「勝手にしやがれ(1959年)」や「気狂いピエロ(1965年)」など、
刹那的・頽廃的雰囲気は、本作に似ている。
また、トリュフォーの「大人は判ってくれない(1959年)」の中には、本作のポスターが映っているシーンがあった。


ベルイマン作「夏の遊び」と同様、写し出される北欧の海。
短い夏の海は、二人の関係もいずれ終りを告げるであろう、そんな切なさを漂わせている。

型に嵌め込こうとする社会の息苦しさを背景とした、
若者の自己主張 そして 現実逃避。

モニカが求めるのは、自由、愛、幸福。

二人は、社会から開放された きらめくような異世界を得るが、
そんな生活は、やはり長続きはしない。


モニカという女性は自由奔放、成熟した肉体でエロティシズムを漂わせ、
自らを顧みず、時には相手を罵ってまで “夢” を追う。

肉の塊にかじりつくシーンは、まるで野生児。
たとえ悪女と言われようが、その確固たるアインデンティティに “生き様” のようなものを感じさせる。

一方ハリーにとって、モニカは夏と青春の象徴。
本作を鑑賞していると、男というものが、弱い生き物に見えてしまう、、、


後半、煙草を吸うモニカが、
瞬き一つせずカメラを見つめる約30秒間のアップが凄い!

”過去” も ”未来” も、 ”善” も ”悪” も、見透かしたかのような眼差しは、
見る者に有無を言わせない。

モニカという女性は、
・大人であり、少女でもあり
・魅力的であり、幻滅させられ
・ロマンチストであり、罪人。

計り知れない女性の奥深さを、
ベルイマンは、見事に捉えています。

(INGMAR BERGMAN:No2/14 )
今作の監督キーワード:「ヌーヴェルヴァーグへの影響」

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ロマンチック
  • 切ない
  • セクシー
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