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依頼人

依頼人

THE CLIENT

121

ジャビえもん

5.0

ネタバレ見応えのあるファンタジー映画です。

ある秘密を知ってしまった少年は、検察やマフィアに狙われるが、偶然に出会った女性弁護士に守られて難を逃れ、ラストでは思ってもいなかった「いい暮らし」を手に入れる。そんなファンタジー映画です。 映画には、浮世を忘れられるような、ファンタジー的要素が必要です(私はそう思います)。 この映画は「サスペンスもの」というジャンルにあり、スリリングな描写もありますが、それほどシリアスではなく、観終えた後には「さわやかさ」さえ感じられます。 映画にとって不可欠な「ファンタジー」が上手く活用されているからでしょう。 最も際立っている「ファンタジー」は、女性弁護士の活躍です。 彼女は少年をただの「依頼人」とはみなさず、親身になって力になろうとします。 「ファンタジー」です。 現実はどうでしょう。 私も弁護士さんを雇ったことがありますが、ほとんど会話しませんでした。 相談は、事務員とばかり。 最後の最後、裁判所で顔を合わせ、少しばかり話しましたが、彼に力になってもらったという実感は全くありません。 私の場合は、一般的な訴訟などではなかったので、特殊だったのかもしれませんが、この映画で描かれているような、依頼人と弁護人との絆なんて、現実にはありえない夢物語ではないでしょうか。 それだけに、この映画には心温まりました。 こんな弁護士さんが本当にいたらなあ…。 心からそう思いました。 これこそ、ファンタジーです。

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