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フルメタル・ジャケット (1987)

FULL METAL JACKET

監督
スタンリー・キューブリック
  • みたいムービー 712
  • みたログ 3,974

3.98 / 評価:1150件

戦争という精神崩壊。カオスを描き出す。

  • sou******** さん
  • 2021年1月15日 23時15分
  • 閲覧数 486
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

年末に、キューブリックのドキュメンタリーを観て…。あら?フルメタルジャケットって観てないんじゃね?と。
彼の話と使われている映像の記憶がない。

Netflixをチェックしたら見つかったので鑑賞。
やはり観てなかった。こんな事の為にレビューを書いているのだが、それでも漏れる…要チェック作品達。今回はNetflixには感謝。もちろん扱われてない作品もある。まあまあ便利。欲張りなんで、もうちょっと手広く頼む…は贅沢だと知っている。そんなお値段を僕は払っていない。


さて、話を戻し…。
ドキュメンタリーの中でも、痛烈に戦争批判を訴えていたキューブリック。ベトナム戦争は、確かに問題が多い戦争だったと思う。これは、フルメタルジャケットを観てなかった僕でも彼と同意見だ。

やはり映画の内容も戦争批判を比喩する表現が沢山ある。BGMなんか、この場面でこんな感じ!?とか…ね。


序盤のアメリカでの新兵訓練期間から既に狂気。醜い言葉が飛び交い呆れる。鬼軍曹の訓練は罵倒、罵倒、侮辱、侮辱…汚い言葉は止むことないゲリラ豪雨。新兵の肉体と心を、とことん追い込んでいく。
崩壊する訓練生…。追い詰められた訓練生が巻き起こす、最初の悲劇も結構なものだ。だが、序の口。

訓練期間だけで腹の立つ言葉がなくなるのか?と思いきや、最初から最後までマトモな言葉は微塵もない。人権のカケラもない。当たり前の人間性もない。それは、訓練期間だろうが戦場だろうが関係なし。ただ、ただ、酷い、醜い言葉の渦。

イカれた訓練期間を乗り越えて、戦場へ向かう新人の海兵隊員達。
すっかり、まともな言葉を使わない人間に成長している。これが海兵隊員の一人前の姿?

実際に戦闘経験を持った兵士達はもっと穢れた感覚を持っている。
そして、主人公達もだんだんと環境に染まっていく…。

命は粗末に扱われ、虫けらのように殺されるベトナム人。兵士も一般人も関係ない。同時にアメリカ兵も、多くの感情を抱かれる事なく罵倒だらけの哀悼と共に死んでいく。

人間性の喪失とそこに生まれるカオス…。
主人公が放つ女狙撃兵への銃弾は、最後の人間性への訣別か?それとも苦しむ敵兵を救う為なのか?どちらにせよ、死ぬまで夢に出るようなトラウマ体験だと思う。

1つも良い事なんか描かれない。まさにロクデモナイ戦争を徹底批判した映画だと思った。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不気味
  • 絶望的
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