今ひとつ乗れない
- umi***** さん
- 2017年3月9日 10時00分
- 閲覧数 2348
- 役立ち度 2
- 総合評価
字幕とデブは強烈でしたけど普通の青年らが渇き切った空気感に順応していく様は、あえて観る者の感情移入を排したかのような作り。この作品で泣いたり感動したりすることはないでしょう。作り手が物語性を排除していると感じました。その意味ではプラトーンや地獄の黙示録よりはるかに渇いている。ブートキャンプに放り込まれたような居心地の悪さを演出し、それ自体は成功しています。
軍が本来持っている異質性を露わにするには特別な描写をせず、ありのままの姿を描写するだけで達成しうるという事実がプロパガンダに洗脳された観る者に強烈なインパクトを残す。ですが、この作品はそのインパクトだけで成立しているため、軍の異質性を理解している者にとっては退屈かもしれない。
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イメージワード
- 恐怖
- 絶望的
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