四大名優が奏でる心に残る物語
- hoshi595 さん
- 2007年5月5日 1時10分
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この作品はスリラー調で先の読めない本格推理小説のような重厚さが漂うのに、実は愛の物語である。
しかし本当の見所は四大名優の共演ではないだろうか。
デニス・クエイドはどれが代表作と問われると困るが印象に残る深みのある演技を見せてくれる。
メグ・ライアンはキュートで可愛い役という印象が強いが「戦火の勇気」のような芯の通った強い女も得意である。
ジェームズ・カーンは「ゴッド・ファーザー」でスターになったと言われるが、どの作品も全力投入で個性が強いので「遠すぎた橋」のような戦争映画なら丁度いいのではと思わせるほど実力派である。
特筆すべきは、この映画がメジャーな映画初出演だったと言うグウィネス・バルトローだ。何と前記三大スターに引けを取らないほどの演技を披露してくれて、端役とは感じられない大物ぶりを見せている。
この四人を中心にリアルに描かれる物語には、”運命”と一言では片付けられない過酷な人生が描かれているが、本当に大変なのは誰でも消す事の出来ない過去の上に新たな歴史を刻んでいかなければならないという事実ではないだろうか。
蛇足になるが、デニス・クエイドとメグ・ライアンは実生活で結婚し2001年に離婚している。
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