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ブロードウェイのバークレー夫妻

ブロードウェイのバークレー夫妻

THE BARKLEYS OF BROADWAY

109

gar********

4.0

ラストダンスは、静かにゆったりと

ブロードウェイで、ダンスコンビを組んでスターとなっていたバークレー夫妻(フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャース)。ある日ミュージカル嫌いの演劇評論家から、演技の道に進むように言われ、妻は乗り気になってしまい… 『カッスル夫妻』以後、別々の道を歩んでいたアステア&ロジャース10年ぶりの共演で、最後のコンビ作となった作品です。 『空中レビュー時代』から『カッスル夫妻』までの若く脂がのっている二人の作品と比較すると、一種の懐かしの名コンビ復活という性格があるこの作品は、総合的なインパクトは弱いです。しかし、靴を使ったアイディア満載のナンバー『Shoes with Wings On』やスコットランドのキルト姿のコスプレも披露してくれた『My One and Only Highland Fling』など、二人のダンス+衣装と奇抜な振り付けという二人のダンスナンバーの面白い所を色々盛り込んでいてまあまあ楽しめるでしょう。踊らなくなって既に10年が経過していたジンジャーの体のキレが悪いのが気になりますが、そこは昔取った杵柄という所です。 そして、この映画の白眉は『踊らん哉』では、歌のみだった『誰にも奪えぬこの思い』のナンバーに、ダンスがあること。映画の中では、喧嘩別れしたバークレー夫妻がやはり互いを必要としているということを再認識する…というシーンで踊られます。しっとりと愛を語る二人のダンスは、全盛期の二人を思い出させてくれます。静かにゆったりと流れる音楽とともに、二人の本領発揮という所です。 名コンビの締めくくりにふさわしいラストダンスです。 <最後に…> これで、アステア&ロジャースのコンビ計10作のレビューも終わることができました。 初レビューの『コンチネンタル』から約2年、最近は長らく幻の作品と化していた『ロバータ』がDVD化され、二人の作品をすべて見ることができるようになりました。DVD時代のありがたさを感じます。

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