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彩られし女性

彩られし女性

THE PAINTED VEIL

84

shoko

3.0

2006年のリメイクのほうをおすすめ

この映画の原作はサマセット・モームのPainted Veil(邦題 五彩のヴェール)です。 2006年に製作されたエドワード・ノートンとナオツ・ワッツ主演のリメイク版(日本ではいまだ未公開の様子)を先にみていたので、この1934年のグレタ・ガルボ版「彩られし女性」に興味がわきました。 結論からいえば、エドワード・ノートン版のほうが断然よかったです。 ガルボ版は脚本が薄っぺらいというか、よくありそうなメロドラマ。 最後のセリフがI love youで、え、それで終わっちゃうの、みたいな。 カメラワークもあの時代によくある女優さんの美しいメイク顔のアップとか(コレラの蔓延する中国にいても、、)。 中国のお祭りのシーンはハリウッド映画らしい西洋目線の東洋風ステージショウ。 中国テイストやスイートすぎるBGMもいちいち気にさわる。 音楽がないときのほうがお話に集中できました。 ガルボ演じるカトリンの夫、学者のウォルターを演ずるハーバート・マーシャルはよかったので残念です。 カトリンの気質の変化も浮気にいたる経緯もその後の夫婦の苦悩も、リメイク版のほうがよっぽど深く書き込まれていたので、ストーリーはたどっていても、まるで違う映画を見ているようです。 往々にしてリメイクはオリジナルを超えられなかったり、白黒映画のおもむきがカラーになることでなくなってしまうことがあるのに、こちらは脚本ばかりではなく映像もリメイクのほうがずっとよかった。 特にエドワード・ノートンとナオツ・ワッツのファンでもない私がそう思うくらいだから、、。 どうしてリメイク版が日本でみられないのか不思議。 サマセット・モームに申し訳ないような気がします。

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