ゼリーホラーのレクイエム的な
- ガーディニア🥺 さん
- 2020年7月9日 23時55分
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- 総合評価
ジョンカーペンターあたりから、悪趣味ホラーには欠かせないゼリー感。
血膿からモンスターまで、リアルではない、半液状で滑りがないと許されない時代がありました。
そんな80年代終わりにゼリー系ホラーの終末期に出たこの映画。
もうそろそろ、CGやリアルさが求められてきた頃なので、子供騙しで嘘くさいゼリー状は認められなくなりつつあった頃の作品。
しかしなにより。40代以上の人なら皆知っている玩具、スライム。
ドラクエではなく、ゴミ缶に入ったあの青っ洟みたいなやつ。粘り気がなくなるとリアルゴミ箱行きのあのスライム。流行りましたな。
この映画ではそんな、子供の頃に手のひらサイズスライムで遊んだほのかな記憶が蘇りそうで、更にそれの何百倍ものサイズのスライムが出るからたまらない。
頑張っても手のひらサイズしか買えなかった我々には憧れ。まるで、夢のヤクルト風呂のごとし。喰われてもいいから触ってみたい!とも不覚にも思ってしまうほどの粘り気最高!
なので、今やB級失笑対象にされてもしゃーないが、それでも、愛おしくないですか?このイミテーション感。物語はとほほだし、子供がやられるのもなんだか残酷だが、あのぬめぬめは捨てがたい魅力!
なけなしの100円でガチャガチャスライムを買ったことのある、昭和の少年たちの、最後の夢でもあるといったら大袈裟か。
そんな憧れスライムと、この先どんなに頑張っても再現不可能な手作りホラーに乾杯。
詳細評価
イメージワード
- 不気味
- 恐怖
- 絶望的
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