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ヘアー (1979)

HAIR

監督
ミロス・フォアマン
  • みたいムービー 21
  • みたログ 143

3.70 / 評価:44件

共感できないが楽しめる。

  • sij******** さん
  • 2020年10月28日 3時18分
  • 閲覧数 158
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    • 総合評価
    • ★★★★★

・登場人物について
バーガーたちの行動に共感できるかと言われれば「それはない」。
招待されてもいないパーティで暴れて家財を壊したのに、「君たちが警察を呼んだから裁判にかけられた、なので罰金は君たちが払え」というのはどう考えても利己的。
但し、アメリカ人の無知ゆえに他国の文化を下げて自己満足に浸っている「ヤングゼネレーション」を低評価した時と本作は違い、アメリカ人同士がアメリカ国内で、おバカなことをやっても、私としては、それは意に介さない。
また、上述のパーティのシーンも、中世に起源をもつチェコから亡命してきたミロス・フォアマンからすれば、アメリカ人のルーツを考えれば決して素養が高いとは言えない人たちの末裔が欧州貴族の真似事をしているだけ、という痛烈な皮肉とも取れ、そう見れば痛快ともいえる。

後、後半に出てくる軍曹役を映画監督のニコラス・レイが演じているのも興味深い。
彼は「理由なき反抗」等がヌーベルバーグの若き監督たちに支持される一方、後年「北京の55日」のような西洋史観エンタメ活劇もとっている。
ミロス・フォアマン自身も、「パパ。ずれてるぅ」や本作のようなジェネレーションギャップの映画に始まり、後年、「アマデウス」や「宮廷画家ゴヤは見た」のような歴史ものをとっているので、映画人ニコラス・レイは憧れの存在だったのかもしれない。


・ミュージカルパート。
ミュージカル映画としては、さすがアメリカのお家芸と言わざるを得ない。初めのほうで流れる「アクエリアス」とセントラルパークでのダンスシーンが秀逸。騎馬警官とのシンクロも魅せてくれる。
ラストにバーガーの身に降りかかる出来事とそこで流れる「レット ザ サンシャイン イン」は編集が絶妙。
空輸機に吸い込まれていく兵士たちの姿に鳥肌が立つ。そのあとのホワイトハウス前での集会への流れもいい。


冒頭のシーンで映し出される一軒家から丁寧に撮影されていて、引き込まれます。アカデミー監督賞2度受賞は伊達じゃない(「カッコーの巣の上で」「アマデウス」)。
個人的には、今後も何度か見返したくなる作品です。

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