ここから本文です

イン・ザ・スープ (1992)

IN THE SOUP

監督
アレクサンダー・ロックウェル
  • みたいムービー 122
  • みたログ 284

3.51 / 評価:65件

タルコフスキージャームッシュロックウェル

  • noh***** さん
  • 2010年2月1日 9時19分
  • 閲覧数 1196
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

92年作品と知りびっくり。なんで今まで知らなかったんだろ。なんでノーチェックだったんだろ。ええええ。確かに、アレクサンダー・ロックウェルという名前は初耳。フォー・ルームスは見ているけど、タランティーノ目的だったからな。ほんとに今まで、自分のアンテナにひっかかってないことが不思議。
なくらい、好みの映画だった。

映画作りを夢見る純粋すぎるアルドルフォ。彼の出した囲み広告にのってきた闇ブローカー、で自称プロデューサーのジョー。ブシェミとシーモア・カッセルが演じていて、主役ふたりがこんな地味なふたりで、白黒だから地味。ブシェミは目はぎょろぎょろだし、歯もでかいしくちびるもでかいし、どうみてもぶさいく。シーモア・カッセルがこれまた、演技なのか地なのか、癇にさわるしゃべり方笑い方で、なんなんだこのおやじ!なんだけど、見ているうちになんか憎めなくなってくる。アルドルフォもなんやねんこのおやじ!と辟易しつつも、だんだん情がわいてくるというのか、離れられない存在になっていく。ラストのお、おいちゃん!に至るまでの、アルドルフォの気持ちの移り方がこちらに伝染してくる。あんなにめんどくさい奴だなー、どうしようもないなこいつ、と思っていたはずなのに、ちょっと愛おしさすら出てくるのだ。

アルドルフォの部屋の入ってすぐの壁に、わたしの好きなタルコフスキーのストーカーのでかいポスターがはってある。そのポスターは初めて見るものだったけど、タルコフスキーだ!と一目で分かり、アルドルフォのぶさいくかげんにもかかわらず、こいつはいい奴だとにやりとしてしまう。

ジャームッシュが出てくるからつながっているんだろうけど、固定したカメラの前でアルドルフォが踊るシーンはパーマネント・バケーションを思わせるし、ラスト男2人女1人の海辺のシーンはストパラを思わせる。エゴ・ラッピンのようなブルースもジャームッシュを思わせる。

それにつけても、なんで今の今までイン・ザ・スープにかすらなかったのか。

ジェニファー・ビールスがアルドルフォの女神役で登場。フラッシュ・ダンス以来、何年ぶりにみるだろう。しかも、大ヒット作ひとつでフェイドアウトしていく役者さんって、忘れた頃に見ると、えええ、こんなんじゃなかった、とがっかりさせられることが多いけれど(24の端役で見たマット・ディロンにはひっくりかえった)、心配は杞憂で素敵な女優さんのままだった。役もダンサーが職業の女の子だったし。

出会うのが遅かったけど、出会えてよかった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ