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ヴェネツィア時代の彼女の名前 (1976)

SON MON DE VENISE DANS CALCUTTA DESERT

監督
マルグリット・デュラス
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3.00 / 評価:2件

廃墟での愛の残響

  • bakeneko さん
  • 2019年5月30日 12時49分
  • 閲覧数 85
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

え~、まず、yahooの本作の解説―“本作は「インディア・ソング」の続編である”は大間違いです(きっと上映中寝ていたのね)。

前作「インディア・ソング」の音声&音楽のみを嘗て撮影に使われた廃墟の映像に被せてゆく―「インディア・ソング」と同一の物語を別の表現形式で見せる姉妹編的な作品で、前回でも血肉の通っている風には見えない“回想キャラ”だった登場人物は、本作では更に無色化されてラスト近くまで姿も見せません。
人間が姿を見せないことが反って“回想の実態の無さ”を浮かび上がらせていて、シュヴァンクマイエルの「アッシャー家の崩壊」やタルコフスキーの「鏡」、ダニエル・シュミットの「季節のはざまで」の様に“廃墟に残響している熱情の名残り”を表出させています。

「インディア・ソング」と全く同じサウンドトラックを用いて繰り返される物語ですので、「インディア・ソング」と連続鑑賞して、人物キャラに頼らずにカメラワークで廃墟の事物を映し出すだけで映画を語ろうとする試みに参加するのが適している作品ですが、“この儘最後まで同じことを繰り返すのね…”と思って観ていると、ラスト近くにキャラの再登場(しかも瞬きなどかすかに動いている!)に驚かされますし、最後は日没のワンカットは「インディア・ソング」のオープニングと対になっていますよ!

ねたばれ?
現在のフィルム版は、「インディア・ソング」の字幕は下部に「ヴェネツィア時代の彼女の名前」の字幕は右横に配されています(比べてみると、右横字幕の方が映像が鑑賞しやすいことも判りますよ!)。

詳細評価

物語
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