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ベビイドール (1956)

BABY DOLL

監督
エリア・カザン
  • みたいムービー 5
  • みたログ 5

4.00 / 評価:3件

押し倒さなくてもエロチック

  • Shoko さん
  • 2016年5月29日 19時44分
  • 閲覧数 1239
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

マーロン・ブランドが大好きで、彼の作品を年代順にできるだけたくさん見ようとした時期がありました。
なかでも一番好きなのは「欲望という名の電車」。

この1956年製作の「ベビイドール」は「欲望という名の電車」と監督が同じ(エリア・カザン)原作も同じ(テネシー・ウィリアム)というので鑑賞することにしましたが、タイトルやDVDのカバーになっている指をしゃぶる幼妻のイラストをみて、「ロリータ」みたいな映画だったらちょっと今の気分じゃないな、と不安もあり。

結論からいうと、非常に興味深い映画で、みてよかったです。
直接的なエロチックなシーンはでてこなくて、せいぜいキスどまりだけど、その設定や表現がタブーにあたり、当時上映禁止になるほどの大問題になったそうです。

可愛いけれど頭はからっぽな19歳の幼妻”ベビイドール”と結婚して2年の中年男性、アーチイ。
彼女の亡くなった父と交わした「20歳の誕生日まで性的関係をむすばない」という約束を守ってきたけれど、その誕生日までやっとあと数日。
しかしアーチイの経営する綿花精製工場は新しいライバル工場の出現によって、火の車。ベビイドールとアーチイの口論は絶えず、しまいに大きなお屋敷の家具を全部レンタル会社にもっていかれてしまう、、。
腹をたてたアーチイはライバルの工場に放火!犯人の検討をつけたオーナーのシルヴァは翌朝アーチイの家へ、、。

というはじまりなんですが、ここからがすごいんですよ。
イタリア人シルヴァとベビイドールの言葉による絡み(なぜそうなるのかは映画をみてね。)
現代の映画だったらもうそろそろ押し倒すだろう〜(すみません)と思うところだけど、そんなことしません。しなくてもものすごくエロチック。
さすがの脚本と演出にうなります。
そういえば、原作テネシー・ウィリアムになっていますが、実際にはエリア・カザンが脚本の大半を書いたそう。さすがです、やっぱり。

あとアーチー役のカール・マルデンはマーロンと一緒に「欲望、、」にも「波止場」にも出ていたから知っていたんですが、シルヴァ役のイーライ・ウォラックとベビードール役のキャロル・ベイカーが本当にすごかった!真の主役はこっちの二人だったのか。

この二人のケミストリーはすごいです。シリアスなドラマかと思ったら、いきなりコメディになって、かと思ったらやっぱりシリアスで。カテゴリー付けが難しい映画。いろんな要素があって、舞台劇が似合いそう。

女ならイーライさんにこんな風にくどかれてみたいと思うのでは(笑)

そして童顔、キャロル・ベーカー。撮影時25歳だったというけれど、19歳のあやうそうなバージン役がぴったり!テネシー・ウィリアムはマリリン・モンローにこの役をさせたかったそうだけど、カザンはキャロルを推したそうです。それで正解!マリリンではまったく違った雰囲気の話になってただろうなぁ。キャロルさん、このあとセックス・シンボルのステイタスを確立したそうだけど、それは女の私でも納得しますよ。すごい。

なんか「すごい」が多いレビューになっていますが、とんだ掘り出し物の映画でした。
四つ星半です。見応えあり。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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