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蛇皮の服を着た男 (1960)

THE FUGITIVE KIND

監督
シドニー・ルメット
  • みたいムービー 2
  • みたログ 16

3.00 / 評価:4件

可哀想なマーロン。。。

  • Shoko さん
  • 2010年3月23日 17時53分
  • 閲覧数 755
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

マーロン・ブランドについて書かれた本を読んでいると、どうも1960年のこの作品からマーロンの映画不遇時代がはじまるようです。
そして1972年の「ゴッドファーザー」でカムバックをはたしたマーロンですが、いったい彼に何がおこったか、見届けようという気持で鑑賞しました。

戯曲家のテネシー・ウィリアムズはもともとマーロンを念頭においてこの作品を書きました。
まずはブロードウェイで舞台化され、映画化になりやっと希望していたマーロンが主役を演じることになりましたが(ヒトリゴト。。テネシー・ウィリアムズはゲイでしたね。マーロンに魅力を感じていたかも??)、マーロンは乗り気ではなかった。
でもこの頃マーロンはプライベートでいろいろな問題をかかえていたので、百万ドルという破額のギャラを断ることができなかったそう。
初監督作品の「片目のジャック」の製作コスト、お父さんの事業の失敗、一番目の妻アンナ・カシュフィとの離婚にまつわる息子の親権争い(この息子が後に殺人事件をおこしたクリスチャンです)。

こんな大変な状況にあったのに、映画のマーロンはやはり美しく、とびきり魅力的だった、、。
彼の視線、口元、動作のひとつひとつが、女心を乱さずにはいられない。
そしてそれを実にイノセントにやってのけるマーロン。

そんなわけで相手役の女優アンナ・マニャーニもマーロンにぞっこんになり、積極的に彼を求めたそうですが、マーロンは彼女の誘いにのらなかった。
そっか~。いくらプレイボーイのマーロンでも相手を選ぶんだ~。

アンナ・マニャーニは亡くなった時、ローマ教皇におとらないほどのお葬式が行われたというほどのイタリアの大女優で、ロッセリーニの愛人だったこともあるそうですが、この映画を撮影した頃はもう51歳?
マーロンは35歳くらいだから、すごい年の差です。

この役柄としては彼女は適役なんでしょうが、あまりにも私情とストーリーがかぶりすぎてて、おばちゃん、私のマーロンから手をひいてよ!!といいたくなりました。

あなたのせいで、マーロンがこんな目にあったんだ~って。
まぁ、(役のうえの)彼女も可哀想な人生なんですが、それよりも腹がたつ気持が強くて~(笑)

弱いものに心をかけずにいられない優しいマーロンの繊細な演技と、激しさ、荒々しさで責めるアンナの演技とは、かみあわない気もしました。
マーロンの恋愛シーンは、共演の女優さんとのケミストリーが強く感じられるものなのですが、この映画ではいくらマーロンが愛してるといっても、実感できなかったなぁ。

最後 にはアンナがオズの魔法使いの緑色の顔をした魔女にしか見えなくなっていた私、、男性がみるとまた違った感想かもしれません。

それからもう1人の女性、ジョアン・ウッドワード(のちのポール・ニューマンの奥さん)がちょっと精神に異常が?と思うようなアバズレ娘を演ずるのですが、これも真にせまりすぎててちょっと落ち込み。。(ヒトリゴト。。テネシー・ウィリアムズの大切な妹は精神病患者でした。彼女のことを思いながら書いたのかな。そういえば、「欲望という名の電車」でも最後にヒロインは精神病院へ。。)

さらにアメリカ南部の町の保守的で残酷な差別のひどさを思い知らされて、あ~こんなところには絶対行きたくない、なんて。

そういうわけで、この作品がヒットしなかった理由はなんとなくわかるような気がします。

救いがなく、重い、、。
でも興味深い作品ではあります。
私はマーロンに同情的。
彼の歴史をたどるうえで、重要な映画だとは思います。

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