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ヘラクレスの逆襲 (1959)

ERCOLE E LA REGINA DI LIDIA/HERCULES UNCHAINED

監督
ピエトロ・フランチーシ
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4.00 / 評価:4件

脳筋馬鹿に喧嘩の仲裁を頼むから…

  • bakeneko さん
  • 2018年10月16日 9時04分
  • 閲覧数 129
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

大ヒットした「ヘラクレス」を受けて創られた続編で、原題:Ercole e la regina di Lidia(ヘラクレスとリュディアの女王)にある様に、映画の大半は魔法の泉の水を飲んで一瞬にしてすべての記憶を失ったヘラクレスと海の彼方のリュディア国の女王:オンファーレのロマンス?が中心となっています。

前作でもギリシャ古典「アルゴナウティカ」を大胆に改変していましたが、本作では、ソポクレスの「コロノスのオイディプス」とアイスキュロスの「テーバイ攻めの七将」、更にヘラクレスの子孫を公言し、ヘラクレス朝時代が22代(505年)続いたとされるリュディア王国(現在のトルコ)の神話を大胆に改変した物語となっています。

前作の冒険でめでたくヨーレ(シルヴァ・コシナ)と結ばれたヘラクレス(スティーヴ・リーヴス)は修行中のオデッセイ(ガブリエラ・アントニーニ)と三人で故郷のテーベに帰ってきたが、追放された先代のオイディプス王の跡目争いが、兄のエテオクレスと弟のポリニセスとの間で起きようとしていた。仲裁を買って出たヘラクレスは和解案を届ける途中に魔法の泉の水を飲んで一瞬にしてすべての記憶を失った上に、謎の集団に拉致されリディアの美しい女王オンファーレ(シルヴィア・ロペス)の元に留まる事になったが…という展開で、一緒に囚われたオデッセイの機知でアルゴ探検隊のメンバーが再集結して救助に向かいます。

前作の見せ場が“女ヶ島に幻惑されたアルゴ号乗組員の酒池肉林描写”だった様に、本作では記憶を失ったヘラクレスのリュディアでの放埓三昧が見せ場になっていて、後にイタリアホラー映画の始祖として、「血ぬられた墓標」「白い肌に狂う鞭」などを創る特技映像監督のマリオ・バーヴァは、毒々しい色彩や誘惑する顕花植物の様な妖女、ドライアイスの海といったイタリア表現を妖しく魅せてくれます。

スティーヴ・リーヴスはヘラクレスが板についてきましたし、本作では出番が少ないシルヴァ・コシナは美しい歌声を聴かせてくれます、そして終盤の篭城戦の攻城兵器やスペクタクルはなかなか金が掛かっていて、「フェリーニのサテリコン」やパゾリーニの「アポロンの地獄」といった名作の衣装やガレー船、ロケ地なども観ることができますよ!

ねたばれ?
1、 本作の“女王オンファーレの秘密“を観て誰が連想する-江戸川乱歩の“黒蜥蜴”が書かれたのは1943年ですが、原作を脚色して世界的に有名になった三島由紀夫の戯曲:黒蜥蜴は1961年、井上梅次の映画版も1962年なので、本作の方が映画化は先といえます(もちろん、「うる星やつら オンリー・ユー」(1983年)よりも…)。
ただ、同じアイディアの「肉の蝋人形」は1933年に映画化されていますので、この辺りが元ネタなのかも?
で、“台座を用意していた”ネタは「パティントン」を連想しました♡
2、 男が浮気したときに“記憶が無くなる”のは万国共通だなあ~(現代ではこの言い訳は全然通用しないのだけれど…魔法のせいに出来た昔は良かったなあ~)
3、“女は神が男を罰するために作った”―て名言だなあ~(わあっもう言いません!ごめんなさい~)
4、通常6日の期限を切られた交渉で、20日以上経って目が覚めた場合、他の民族ならばもう間に合わないとあきらめるけどなあ~(イタリア人の時間のルーズさって凄い!)

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