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ペリカン文書 (1993)

THE PELICAN BRIEF

監督
アラン・J・パクラ
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  • みたログ 2,756

3.45 / 評価:457件

20年ぶりの視聴。古いけれど新しくもあり

  • yutaku さん
  • 2017年9月22日 14時12分
  • 閲覧数 1222
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

デンゼル・ワシントンも、ジュリア・ロバーツも若い――。20年ぶりの視聴では、まずそこに目が行きました。それが第一印象。内容的には、論理構成が甘く思えます。単なる学生のジュリアが、公文書図書館で申請した書類を読んだだけで、国家&巨大企業の陰謀を暴いてレポートにまとめてしまう。それが、ペリカン文書。その文書が流れ流れて黒幕である大統領の手に渡ったことで、知ってはいけないものを知ってしまった人たちが殺されていく。当然、ジュリアにも魔の手が迫る。どうしたって話の流れは安直で、古くさく感じてしまいました。
 でも、です。
 そんなジュリアが最後に頼ったのが新聞社に勤めるジャーナリストのデンゼルでした。警察も、FBIも信用できない中で、ジュリアは新聞社に頼った。このあたりは、20年たった今も日本では実現していないシステムです。つまり、今なお新しいなぁと感じられます。記者クラブ制度がずーっとはびこっている日本では、今も考えられません。日本の新聞記者は、新聞社に勤める単なるサラリーマン。お上(おかみ)が記者クラブ加盟会社に発表した内容を、ただ文字にしているだけ。だから、日本では新聞記者に頼ったら終わりです。
 日本では、警察が「容疑者を逮捕した」と発表すれば、記者たちは何も疑問を持たずに、まるで「犯人を逮捕した」かのごとく報道します。教えてもらった実名を平気で報じる。警察の通達に悪意があるなんて考えもしない。そもそもその必要がない。だって、すべての新聞社が同じ発表を聞いて記事にする横並び制度だから。言われた通りに報じていればサラリーマン人生に問題が起こらない。それが、記者クラブ制度。そんな日本で、もしも公権力に追い詰められた場合、どこに逃げ込めばいいのか……。唯一の可能性が雑誌社というのが、日本の悲しい現実です。
 ジャーナリストの泥臭い仕事は、外国映画ではひとつのジャンルになっています。最近では地方新聞社を描いた「スポットライト」も面白かったし、ジャーナリストたちが頼もしかった。日本も、そんな社会になってほしいなぁと、改めて感じさせられた視聴でした。

詳細評価

物語
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  • 不思議
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