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ベン・ハー

ベン・ハー

BEN-HUR

240

beautiful_japan_

5.0

ネタバレイエスの教えと古代ローマ帝国がよく分かる

第2代ローマ皇帝ティベリウスの治世下のユダヤが舞台。 自分を裏切った幼なじみのメッサラ(スティーヴン・ボイド)に、ユダヤの王族ユダ・ベン・ハー(チャールトン・ヘストン)が復讐する物語だが、節目節目でイエスが登場する。冒頭、ヨセフとマリア、東方三博士が出てきてイエス誕生のエピソードが描かれ、そのあとにタイトルが始まる。 渇きに苦しむベン・ハーにイエスは水を与える。ベン・ハーの母と妹は“死の病”に罹るが、十字架を背負ってゴルゴダの丘に歩いて行くイエスを見たあと完治する。イエスがハンセン病患者を治した奇跡(『マルコによる福音書』第1章40)にちなんだエピソードか。 イエスは、背後からのショットや遠景、うつむいた姿で映され顔は出さない。『聖衣』や『クォ・ヴァディス』などと同様、聖人として扱われている。 ローマ帝国軍の行進は壮観。右手を斜めに挙げてヘイル・シーザーと叫ぶローマ帝国式の敬礼は、のちにムッソリーニやヒトラーがまねた。奴隷がガレー船のオールを漕ぐ様子や、海戦のシーンはリアル。ギリシア式馬車の車輪は凶器だ。ベン・ハーが操る4頭の白馬は賢く、演技が上手い。 有名な戦車競技の場面は迫力がある。ケガ人の救助は命がけ。(ローマ帝国の競技ではセーフティーカーは入らない)ベン・ハーに「鬼総督ピラトゥスに、ユダヤ人の意地を見せてやれ」と言うのがアラブ人の富豪というのが面白い。 3時間余の長編だが、あっという間に時間が過ぎていった。

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