ヘンリー八世の私生活

THE PRIVATE LIFE OF HENRY VIII

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ヘンリー八世の私生活
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(3件)

ゴージャス11.1%悲しい7.4%セクシー7.4%恐怖7.4%かわいい7.4%

  • lub********

    4.0

    ブラック喜劇の秀作!!

    前妻の処刑日が新妻との結婚式という、ブラックな幕開けで始まる喜劇。 アレクサンダー・コルダ監督と言えばメロドラマの人という印象しかなかったが、 本作では初期ビリー・ワイルダーのブラックさとエルンスト・ルビッチ的なソフィスティケーションを併せ持っていて(個人的感想)大変驚いた。 処刑されるアン・ブーリンが「後ろ髪は崩れない? 首が落ちても」とか「首切り役人は腕がいいので痛みは一瞬です」に対して「私の首は細いからね」など、ブラックな台詞が面白い(不条理な現実に対して美貌に関するプライドを感じる)。 アンの処刑を心待つ新妻も、処刑されるアン自身も「今日はいい日ね」と同じ台詞を重ねる深さ。 処刑を娯楽として見物する庶民が「よかった、それに彼女のドレスとても素敵だった」と夫に言うと「買うよ、君が処刑される時に」など・・・毒のある台詞はワイルダー的だ。 一方、妻が変わるたびにベッドの刺繡の頭文字が変わるとか、台所で料理人が新しいメニューの話をしているが実は新しい妻のことを喩えている(性欲を食欲で表現)とか、これら間接話法や似たシチュエーションを執拗に繰り返す所は大変ルビッチ的だ。 喜劇の達人ルビッチが、ヘンリー八世やアン・ブーリンを『デセプション』でメロドラマとして描くのに対して、メロドラマ印象の強いコルダが喜劇としてヘンリー八世を取り上げているのが興味深い。 コルダはルビッチの『生きるべきか死ぬべきか』で製作総指揮を担当しているし、本作の脚本家ラヨス・ビロはワイルダーの『熱砂の秘密』の原作者なので関連は薄くはない。 それにしても、1933年の時点でこうしたブラック喜劇を描いているというのが驚きだ。 ヘンリー八世といえば再婚したいために国の宗派替えをしたり、次々妻を処刑にして新しい女と結婚したり、極悪非道のエロオヤジというイメージが強い(あくまで個人的感想)。 名優チャールズ・ロートンが一見悪人のヘンリーを、周囲の言葉に惑わされる軽佻浮薄な人物として面白おかしく演じている。憎み切れないろくでなしといった所か? 『描かれた人生』で共演した女優エルザ・ランチェスターとの名演合戦があり、芸達者な寅さん(渥美清)とさくら(倍賞千恵子)みたいな感じで楽しい。この二人は後々、ワイルダーの『情婦』でも、口うるさい看護婦と彼女の目を盗んで酒を飲もうとする弁護士を嬉々として演じている。腐れ縁だね~。

  • mor********

    5.0

    名演

    チャールズ・ロートンがオスカー受賞にふさわしい名演技を しています。 続編の「スコットランドのメアリー」と合わせて鑑賞するのも よいと思います。

  • bakeneko

    5.0

    一番良かった妻は…。

    ヘンリー八世の物語では、アンブーリン絡みの映画が一番多いのですが(「1000日のアン」、「わが命尽きるとも」等)、王の婚姻の全貌を扱ったものは少なく、その中ではこれがベストだと思います(なにより楽しいですよ!)。 イギリス本国が制作しているので、乾いたブラックユーモアに満ちています(本当に英国人って王室に遠慮がありませんよね!)。 そして、これを観るだけで元が取れるチャールズ・ロートンとエルザ・ランチェスター夫妻の共演が!(この夫婦の掛け合いの巧さは「情婦」でも有名です)。 更に、デビュー間もないマール・オベロン(嵐が丘のヒロインで有名)も綺麗ですよ。 流石に本家だけあって、“王がどこまで我儘が言えるのか”という部分の説明がしっかりなされているので、大笑いしながらも“王族も楽じゃないな”と少し同情出来たりもします。 そして意外と知られていない“いろいろな面で納得できる”終末に...(大人の映画です)。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

アカデミー賞第6回

主演男優賞

基本情報


タイトル
ヘンリー八世の私生活

原題
THE PRIVATE LIFE OF HENRY VIII

上映時間

製作国
イギリス

製作年度

公開日
-

ジャンル