暴力団

THE BIG COMBO

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暴力団
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(3件)

かっこいい20.0%セクシー20.0%不気味20.0%恐怖20.0%ロマンチック20.0%

  • 一人旅

    5.0

    映像美を極めた傑作フィルム・ノワール

    ジョセフ・H・ルイス監督作。 犯罪組織のボス、ブラウンを執念の捜査で追い詰めていく刑事レナードの姿を描いたサスペンス。 フィルム・ノワールの傑作。 映像のかっこよさで言えば、今まで観てきたフィルム・ノワールの中で『白熱』と並んでナンバーワンかもしれない。霧がかった暗く絶望的な世界観、人物の影を際立たせた映像、そして暴力描写。どれをとっても最高水準の仕上がりだ。 物語はフィルム・ノワールにありがちな内容だが、レナードとブラウンの情婦・スーザンとの微妙な関係性の行方や、組織内部で巻き起こる権力闘争は見応えがある。特に、ブラウンと組織のナンバーツー、ジョーの争いは裏切りに次ぐ裏切りで、闇社会の殺伐とした人間関係を冷徹な描写で活写している。 補聴器を利用した暴力描写も鮮烈に印象的だ。補聴器を外され周囲が静寂に包まれた中で、容赦なく乱射される機関銃が放つ閃光だけが光り輝く映像は素晴らし過ぎて、劇中最も残酷なシーンであるはずなのに感動すら覚えてしまう。 また、地道な捜査の過程で全くの無関係の人間が無慈悲に葬り去られたり、闇社会から身を引いた人間が現在でも組織の影に怯えながらひっそり暮らしている様子が映し出されたりと、捜査の進展とともに組織の恐ろしさが浮き彫りになっていくのだ。そして、二つの黒い人影が光と霧の中へ入って消えていくラストカットの完璧な美しさに言葉を失う。このカットだけでも一見の価値がある。 また、スーザンを演じたジーン・ウォーレス(主演のコーネル・ワイルドの妻)は陰のある美人という印象で、ブラウンとレナード、悪と正義の狭間で揺れ動く女心を体現した演技を見せている。そして、リチャード・コンテの抑揚のない独特の喋り口調は静かな狂気を感じさせ、表向きの冷静と隠れた凶暴性を併せ持つブラウン役を怪演している。

  • pos********

    5.0

    ネタバレ陰のある男

    このレビューにはネタバレが含まれています。
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    5.0

    闇から浮かび上がって光へ

    1955年。ジョセフ・H・ルイス監督。原題「ビッグ・コンボ」。ギャング組織(コンボ)に一人で対峙する刑事がボスの女にほれて、、、という話。フィルム・ノワールらしく、光と闇にこだわった映画でした。 スポットライトを浴びる画面の中央以外は暗く沈み、そこに浮かび上がっては消えていく登場人物たち。二人の男にほれられる女性だけは終始、自らが発光しているかのように明るいのですが、それ以外のみんなが闇→光→闇と動く。とくにボスに忠誠を誓っている二人の男たちが印象的です。闇や眠りや地下室から現れて光を浴び、そして闇へと消えていく。同性愛的にも見えてしまうこの二人がすばらしい。 そしてメディアへのこだわり。供述をとるテープ、拷問のためのラジオと補聴器。ボスと刑事は一度も直接面と向かって話さないというのも徹底されています。ラストなど不自然なほどボスが目をそらす。光と闇の二元論!そして最後は光の中へと消えていく刑事と女。B級の典型といわれる作品ですが、美しい映画でした。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
暴力団

原題
THE BIG COMBO

上映時間

製作国
アメリカ

製作年度

公開日
-

ジャンル