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ボーン・イエスタデイ (1950)

BORN YESTERDAY

監督
ジョージ・キューカー
  • みたいムービー 7
  • みたログ 13

4.00 / 評価:5件

現代版「マイフェアレディ」

  • 文字読み さん
  • 2009年11月18日 23時18分
  • 閲覧数 650
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

1950年。ジョージ・キューカー監督。成り上がりの男がやってきたワシントンについてきた婚約者(ジュディ・ホリデイ)。男は無知な彼女に教養をつけようと、新聞記者(ウィリアム・ホールデン)を雇うが、二人は恋におちてしまって、、、という話。勉強して変わっていくホリデイだけではなく、誰もが一筋縄ではいかない複雑な内面を抱えているとても現代的な映画です。だから当然、含みのあるシーンが多い。成り上がり男とホリデイが熱心にカードをするシーンとか、ホリデイが新聞記者と初めてキスするシーンとか、成り上がり男にイヤイヤ仕えているけど本当は自分の方が上だと思っている屈折した弁護士とか。内面の奥底に隠れていた「本心」が最後に湧き出してバンザイ、なのではなく、あいまいな形でいろんな心が共存している複雑な人物たちだからこそ、ふいに何かが表面にでてきています。だいたいホリデイは最後まで中途半端にしかモノを覚えない。この中途半端さが、誰にも支配されない(自分にさえも)複雑な人間たちの基本らしい。この複雑さを的確にとらえています。製作年代を考えればすばらしい試み。

話し方からアメリカ建国の歴史までをホリデイに教える新聞記者さえ、ホリデイに惚れているのか、成り上がり男の不正行為をスクープしたいのか、両方なのだけど、その関係がよくわからない。女性を優雅に躾けるうちに好きになってしまう「マイフェアレディ」映画の手の込んだ現代版であると同時に、アメリカ建国の基礎(個人と民主主義)を大衆レベルにもう一度教え込む「アメリカ再建」映画の手の込んだ現代版でもあります。あいまいなまま複数のジャンルにまたがる複雑さ。

キューカー監督の現代的な感覚とともに、どうもジュディ・ホリデイという芸達者な役者のあいまいさが関係しているような気がしますがどうなのでしょうか。一見の価値あり。

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物語
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