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ぼくの美しい人だから (1990)

WHITE PALACE

監督
ルイス・マンドーキ
  • みたいムービー 63
  • みたログ 605

3.67 / 評価:132件

年齢差16歳。絶妙の心理描写が冴え渡る☆

  • Kurosawapapa さん
  • 2011年8月23日 8時11分
  • 閲覧数 1344
  • 役立ち度 20
    • 総合評価
    • ★★★★★

6歳の娘が、このDVDのパッケージに、やたらと興味を持ってしまった本作(^^;)

・27歳、 エリート広告マンのマックス(ジェームズ・スペイダー)
・43歳、 ハンバーガーショップのウエイトレスのノーラ(スーザン・サランドン)

2人は、お酒の勢いから一夜をともにし、たちまち情熱的な恋へ落ちていきます。

冒頭のラブシーンは、パッケージ通り、かなり刺激的。
このシーンの時、隣に娘がいなくて良かった(笑)

原題の「WHITE PALACE」は、ノーラが勤めている、アメリカの東海岸を中心に展開されているハンバーガー・チェーンの名前。
店舗が比較的貧しい地域に多いのに “宮殿” というのは皮肉だ、、、という意味合いがあるそう。




愛は、歳の差を越える、、、
その差は16歳。

世の中に2人だけなら、何の問題もないのですが、
2人にまとわりついてくるのは、 偏見や、 社会的負担、 世間体 。

本気で愛しているなら気にしなければいい、、、というのは、言うに容易く、、、

“愛” を貫くことと “立場” を貫くことが重なって、犠牲や気後れが生じ、
2人の関係がギクシャクしていく、、、 そんな様を、本作は巧みに表現しています。



最近も、紙面で、
某芸能人の45歳差の結婚話が問題  もとい! 話題になっていますが(^^)、
やはり静観するより、注目してしまいます。

周囲の友人でさえ、
2人を温かく見守ろうとする一方で、普通ではないと思ってしまう、、、
そんな微妙な心の内も描写。

一方、2人も、
・世間体を気にするあまり、友人の言葉に過敏に反応したり、
・周囲の偏見を跳ね返そうとするあまり、つい強行な態度をとってしまう。

夢と現実の隔たりに苛まされる、心の揺らぎ、、、



ただ、作品全体として、
労働者階級を賞讃し、エリート階級を否定する流れは、少々気になるところ。

価値観はそれぞれに違い、人の幸、不幸はどこにあるかは、分からないもの。

また、唯一、リアリティの欠如を感じたのが、
マックスがノーラに掃除機をプレゼントしたところ。

しかし後半、ある一言への伏線であったことを理解することになります。

「掃除機にゴミが入っていない!」 

・内面を覆い隠した人間関係の拒否
・欠点があってこそ人間

そんな含みを感じさせる一言は、
久しぶりに聞いた名台詞☆



2人は、それぞれに悲しい過去を持ち、
特にノーラには、重い十字架がのしかかり、幸せな人生を得ようと前に踏み出しても、結局、後ろに下がってしまう、、、
そんなところは、とても切ない。

27歳と43歳
潔癖性の美男子と無精な女性
高収入と低収入
世界文学とマリリン・モンロー

年齢も、 性格も、 生活も違い過ぎる2人が、
様々な障壁を取り除き、1つ1つ、恋愛の欠片を積み重ねていきます。


この映画は、
モチーフはシンプルですが、心理描写は絶妙です。

本作は、メキシコ出身のルイス・マンドーキ監督作品。

同監督作品には、名作「男が女を愛する時」や「メッセージ・イン・ア・ボトル」など。

心の機微を繊細に描き、男女の関係を深く掘り下げてきた、ルイス監督。

恋はフィクションによって、多彩な彩りをまとったドラマになることを、
本作でも、見事に証明してくれています。

詳細評価

物語
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