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ポゼッション

ポゼッション

POSSESSION

PG12123

bakeneko

5.0

ネタバレイザベル・アジャーニ大暴れ!

ポーランドの鬼才:アンジェイ・ズラウスキーが美しい盛りの25歳のイザベル・アジャーニと組んだ“寓話ホラー”で、突然家を出て行った妻の浮気相手を探求する夫が辿り着く驚愕の結末まで異様なテンションが映画全編を貫いています。 西ベルリンで愛妻:アンナ(イザベル・アジャーニ)と幼い息子:ボブ(ミカエル・ホグベン)の為に諜報員の仕事をリタイアし帰宅したマルクに、アンナは“別の相手に心変わりした”と突然の別居を宣言する。諦めきれないマルクはアンナの身辺を探ってゆくうちにハインリッヒ(ハインツ・ベネント)という男と浮気をしていたことが判明するが、マルクに雇われてアンナの別居先を突きとめた探偵たちは更に予想外の恐怖に遭遇していた…というお話で、「アデルの恋の物語」、「カミーユ・クローデル」、「王妃マルゴ」…と発狂役が多いイザベルの出演作でも最狂のテンションと長回しでの基地外演技を堪能することが出来ます(アンナ役での「エクソシスト」のリーガン風の発狂演技と、2役の学校教師ヘレンの清楚なパーソナリティの演じ分けにも驚嘆できます)。 妻:イザベル以外のキャラ―夫:マルク、愛人:ハインリヒとその母親、探偵たち、親友のマージらが“皆少なからず常識を逸脱している”作品で、“きっと監督が一番イカレていたんだろうな~”と推測したくなるハイテンション映画ですが、多くの他のアンジェイ・ズラウスキー映画と異なり、奇跡的にきちんとした着地点に纏まるので“自傷&他傷シーンのオンパレード”と“異形のもの”がベルリンの壁周辺で跋扈するー“嫉妬と愛欲の怪異寓話”を見つめましょう! ねたばれ? 1、視覚効果&クリーチャーを担当したのは、「キング・コング」、「E.T.」、「エイリアン」、「サスペリアPART2」を創り上げたイタリア人のカルロ・ランバルディです(傷害シーンがダリオ・アルジェント風な訳ですな)。 2、元諜報員なのに弱すぎるぞ! おまけ―イザベル・アジャーニが大暴れするレビュー項目にない映画の紹介を… 「アデルの恋の物語」より一年早い18歳のイザベル・アジャーニ 「平手打ち(La Gifle)」(1974年 フランス・イタリア 104分)監督:監督/クロード・ピノトー 音楽:ジョルジュ・ドルリュー、出演;リノ・バンチュラ、イザベル・アジャーニ(18歳)、フランシス・ペラン、アニー・ジラルド、ナタリー・バイ(24歳♡) イザベルは18歳。一時もじっとしておれない性格&重度の移り気で、高校の地理教師の父親:ジャン(リノ・バンチュラ)の頭痛の種だ。今日もジャンが苦労して探し出したアパートに対して目もくれない、実は恋人のマーク(フランシス・ペラン)と同棲を計画中なのだ。ジャンは学生紛争に巻き込まれ生徒を殴っていた刑事をノックアウトしてしまい失職の危機に陥ってしまう。そんな父の苦境を知らないイザベルは親友クリスティーンの弟と恋仲になり…というお話で、くるくると気分が変わる“箸が転んでも可笑しい”年頃娘をイザベル・アジャーニが等身大に演じています。一方で父親リノ・バンチュラの渋さや母親エレーヌ(アニー・ジラルド)の捌け具合も大人を感じさせますし、お調子者のマークも憎めませんよ! ねたばれ? あんなに邪険にされているのに…お人好しの校長だなあ~

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