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ボッカチオ'70 (1962)

BOCCACCIO '70

監督
マリオ・モニチェリ
フェデリコ・フェリーニ
ルキノ・ヴィスコンティ
ヴィットリオ・デ・シーカ
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4.00 / 評価:25件

凝縮されたイタリア映画最盛期の魅惑

  • じゃむとまるこ さん
  • 2013年8月15日 1時45分
  • 閲覧数 1060
  • 役立ち度 14
    • 総合評価
    • ★★★★★

以前から観たかった映画の一本、こんなゴージャスな映画は他にはないでしょう。
映画界の歴史的巨匠、フェデリコ・フェリーニ、ルキノ・ヴィスコンティ、ヴィットリオ・デ・シーカの各短編をイタリア映画界の名プロデューサー、カルロ・ポンティがオムニバスとして編集した魅惑の逸品です。

「ボッカチオ’70」という題名から想像できる通り、中世イタリアのジョヴァンニ・ボッカチオの10話からなる艶笑的古典文学(千一夜物語イタリア版という感じ)「デカメロン」の体裁で、それぞれの監督が一日の出来ごとに自分の世界を凝縮させた作品で映画は4話のオムニバスです。

1962年作ですが1970年を想定したお話になっていますが、いまとなってはどうでもよいことです。

公開当時はマリオ・モニチェリの第一話はカットして公開されたようですが、完全版として208分の長尺です。

第一話モニチェリ監督の「レンツォとルチアーナ」は当時の時代を色濃く感じさせ、後に続く作品群のプロローグといった感じです、単体としては格段に落ちる出来です。
しかし冒頭から個性の際立った巨匠の作品が続くというのも作品全体としては重すぎるのでやはり必要なのだと思います。

弟二話はフェリーニが描く「アントニオ博士の誘惑」フェリーニお気に入りのグラマー女優アニタ・エクバーグの挑発的な大看板に怒り心頭の博士だが、妄想が大きく膨らみどんな堅物の男も美女の誘惑には勝てない、と天使がニコニコ羽をパタパタ、フェリーニの脳内妄想世界がさすが、と膝を打つ出来、ニーノ・ロータの音楽も実にフェリーニ的。

第三話はヴィスコンティ「仕事中」、作品としては物足らないかという出来ですが、ルネッサンス期からのミラノ大貴族の末裔ヴィスコンティならではのゴージャスな貴族の世界を描いていて、愛があるのに見つけることが出来ず孤独に陥る豊かな貴族ならではの夫婦のすれ違いが描かれていますが、この映画最大の魅力、ロミー・シュナイダーがこの上もなく美しい。シャネルはこう着こなすのだという見本のような上品さ、アラン・ドロンと別れて低迷期が続いていたロミーがこの映画で息を吹き返したのです。

第四話、デ・シーカの「くじ引き」これは実にデ・シーカらしく「ああ結婚」や「昨日・今日・明日」の系列の人情喜劇が庶民の逞しさ、あたたかさ、純情な女心を実にイタリア的に魅せてくれる、本作一番の出来かもしれません、もちろん主演は最強のタッグ、ソフィア・ローレンです。

映画的魅惑の世界に浸れる一作、今ならGyao!動画でご覧になれますよ~!


【余談】しつこく言う、こんな美しいロミー・シュナイダーは観たことがない、さすがヴィスコンティ素晴らしいです、数々の衣装もこの上なく上品でゴージャス。

詳細評価

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