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インテリア

インテリア

INTERIORS

93

dob********

5.0

インテリアのような人生

何という映画だろうか 整然とした印象の家族が静かに壊れていくさまは 海辺の砂の城を思い出させる 一つの家族の崩壊と喪失を、ウディ・アレンは あくまで淡々と丁寧なカメラの長回しで表現する そこには作為的な虚構や過剰さは見られない アレン映画といえば、ウィット&ジョーク、ジャズ、NY、、 本作はこれら全てを封印した「笑わせないアレン」明らかに異色作である 殆どは、家族の罵り合いが画面に展開されるが過剰な生々しさは感じず寧ろ、 映像の美しさと落ち着いた色調により不思議に静謐な印象すら漂っている ベルイマン映画への傾倒が感じられるが、決して模倣ではなく やはりアレンの映画なんだと、見終わって感じた とてもとても、リアルに痛い映画。 しかし何処か心を摑まれ、探られた感じがするのは何故だろうか 水彩画のように淡く 硝子のように繊細で 海のように深い映画 75~85年頃、この10年間はアレンの絶頂期だったのではないか、と思う アレンが監督に専念したインテリア、、傑作だと思う。 インテリア、、この鍵となる言葉の意味は、映画で見て頂きたいと思った

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