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ポンペイ最後の日 (1960)

THE LAST DAYS OF POMPEII

監督
マリオ・ボンナルド
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3.43 / 評価:14件

クリスティーネ・カウフマン嬢が美しい。

 古代ローマの都市ポンペイがヴェスヴィアス火山の噴火で滅亡し、降り積もった火山灰などで町が全て封印されたおかげで驚くほど優れた保存状態の古代遺跡として現代の私たちに魅せてくれる。
 19世紀の劇作家でイギリスの貴族エドワード・ブルワー=リットン男爵(余談1)もその1人で、青年時代に遺跡を訪れ触発されて「ポンペイ最後の日」を書き上げた。
 内容はいたってシンプルで冒険活劇、火山の噴火で町を牛耳る悪が滅び、主人公とヒロインは船で避難して生き残る。失礼ながら私には稚拙で平凡な活劇にしか見えなかった。

 ただ、ポンペイ滅亡を舞台にした事が読者の気を引くのか、この作品はリットン卿の代表作として記憶され、20世紀に入ってから何度も映画化された。
 本作は何度目の映画化だろうか? 50年代・60年代に青春をおくった映画ファンだけでなく、60年代生まれの私の世代でもポンペイといえば本作である。

 1960年公開なので時期的にはハリウッド黄金期であり、「ベン・ハー」や「スパルタカス」など絢爛豪華なローマ史劇が多数制作されている頃なので、舞台セット・エキストラ・衣装は大掛かりで凝っている。むしろ凝りすぎて臨場感を抱けないかもしれない。逆に2014年版の方は予算が少ないかもしれないが最新の考古学研究の下に描写された画像に体臭臭うほどの迫力を感じるだろう。

 本作の目玉はなんといってもヒロインを務めたクリスティーネ・カウフマン嬢(余談2)である。当時のクリスティーネを現代日本のアイドルに例えたら、橋本環奈嬢を外人顔にしたような雰囲気か。本作出演時、まだ14歳である。
 しかし声の質や発声は大人。本作を初めて観たのは中学生の頃だったが、画面に映る栗色の長髪のやや笑顔に幼さが浮かぶ可憐な透明感の美少女が「同い歳」には見えなかった。20歳過ぎの童顔美女と思い込んでいた。
 後に彼女の歳を知って驚いた。作中で初登場するのは主人公がポンペイを訪れる際に二頭立て馬車に乗って横切る場面で、なるほど表情をみれば一瞬ローティーンの影が見えなくもない。
 だが主役のスティーヴ・リーヴス氏は筋肉ムキムキの30男、控えめとはいえ彼とラブシーンをやるのである。現代日本に例えたら、橋本環奈嬢と中年男臭い伊藤英明氏が絡むようなもの、といったら言い過ぎだろうか?
 だから、14歳だったとは予想外だった。

 なんだかクリスティーネの話ばかりになってしまったが、前述の通り原作の段階でイマイチ魅力を感じていないのだから、中学生の頃からクリスティーネの事しか興味が無い。

(余談1)彼の孫が日本にとって有名人である。国際連盟が満州に派遣した「リットン調査団」の団長を務める事になるヴィクター・ブルワー=リットン伯爵だ。

(余談2)ドイツの古典的名作「制服の処女」のカラー版リメイクに主演。後に「隊長ブーリバ」のヒロイン役に出演した際にトニー・カーティス氏と出会い弱冠18歳で結婚してしまう。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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