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マイク・ザ・ウィザード

マイク・ザ・ウィザード

THE WIZARD OF SPEED AND TIME

98

R1

3.0

ネタバレ魔術師

映画を作っている人たちは、まるで魔術師のようだ あり得ないこと、存在しないもの、何でも映画にしてしまう 晴れの日を雨に、昼間を夜に、そんなのは簡単なこと 空を飛ぶことだって、宇宙へも過去へも未来でもどこでも連れて行ってくれる 自分はそんな魔術が観たいから映画を観るのだろうか ハリウッドでユニオンにも入れない無名のマイク・ジトロフ その為に映画の仕事は出来ない そんな彼の元にテレビの特番で放送する為、特撮の作品を作ってほしいと依頼が来る これは大きなチャンス 放送日まで3週間しかないので、映画仲間達を集め早速撮影を始める 彼が作り始めたのは物を一コマずつ動かして撮影するストップモーション・アニメーション 魔術師に変身したかのように猛スピードで撮影をこなす しかし、テレビ・プロデューサーはディレクターと賭けをしていた 放送日までに作品が完成しない方に 殺し屋まで送り込み撮影の妨害工作を試みる・・・ この映画は本人役で主演しているマイク・ジトロフが監督・脚本・編集まで担当している映画が出来るまでの映画 劇中でも特撮の映画を作っているので、撮影をしているシーンの時は何をしているのか判らないのが多い しかし完成した作品を観ると「こんなシーンを撮影していたんだ」とビックリさせられる 例えばマイクが壁を何度も両足で蹴ってるシーン 通行人も面白がってみんな壁を蹴り始める 結構笑えるシーン でもマイクが撮りたかったのはジャッキー・チェンも真っ青の壁歩きだった 蹴る位置を少しずつ移動させて、壁に足が当たっている瞬間だけを編集して、まるで垂直の壁を走っているかのように見せるのが目的だった ただの笑いをとる為のシーンではなかった 特撮の古典であるストップモーション・アニメーション、一コマ一コマ手作業で苦労して作った完成映画を観るとマイク・ジトロフの映画への想いがとても伝わる 魔術は杖を振って簡単に出来るものではないことを改めて思う この映画に悪人のプロデューサー役で出演している人物は、本物のプロデューサーでもある マイク・ジトロフの短編作品を観て、この映画の製作を決めたようだ その人が作品が完成しない方に賭けている楽屋落ちが面白い That’s wizard!! DVDが発売されていないことが残念

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